10×○○(よしもとプリンスシアター)

「俺はお笑いオタクじゃない」という自戒の言葉を毎日復唱し、掛け軸にしては予備校の入り口に掲げているものの、「同期生」というキーワードに抗えない私だ。しかしかつて腕も人気もある東京NSC9期生のイベントを見るためルミネに向かってみたところ、会場中の観客が私以外全員熱狂的な女子という環境で、普段、集団痴女AVに親しんでいる習慣が全く活かせないまま、公演中震えていたトラウマもある。そんな葛藤を胸に抱いて懲りずに東京NSC10期生イベントに足を運んでみたら、観客も熱狂度も9期生イベントより大縮小していて心底ほっとする。
さてライブが始まって目測50組程度の芸人が入れ代わり立ち代り登場すると、7割が素人で舞台は渋滞と事故の連続に。人口量の多さと交通整備の悪さに「ここは中国か」と思った。そんな中、はんにゃ・金田は指導者のようなオーラと的確な指示で全てを切り盛りしていた。ブレーメン・岡部が一人っ子政策の弊害のようなふざけぶりであらゆる困難を乗り切っていた。オリエンタルラジオとフルーツポンチにいたっては参加していなかった。10期における劉暁波だ。