2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

高嶋政伸が主演の日本版ホテル・ルワンダ

今、東横インと並んでもっとも有頂天とは無縁のホテルの物語『ホテル・ルワンダ』を見る。感想はといえば「支配人の勇気に感動した」「こんなアフリカの悲劇を知らなかった俺って一体……」「主人公の名前がポール・ルセサバギナ。ポールにバギナって両性具有…

THE GEESEコントライブ「手と足が同時に出る」(theatre iwato)

洗練された小品コントが目白押しの初単独公演。1時間半という絞られた時間も幕間の音楽も公演が終わったように見せかけて最後にコントを披露する構成も全てがソフィティスケイテッド。会場が神楽坂にあるのも隣がホカ弁なのもこの際ソフィティスケイテッド。…

柳家喬太郎独演会(神奈川県民小ホール)

演目は新作2本に「按摩の炬燵」。素敵に莫迦莫迦しい新作は「バイオレンスチワワ」「寿司屋水滸伝」とタイトルまでくだらない。「寿司屋水滸伝」の筋は、奴隷として生きてきた板前が初めて自分の店を持ちたいと願い、伝説の甲冑を身にした大将との訣別を決意…

志の輔らくごIN PARCO vol.10 其の参(パルコ劇場)

また懲りずにPARCO劇場へ。「メルシーひなまつり」がとにかく傑作。泣かして笑わせての落語ながらお涙頂戴ではなく、莫迦らしさの向こうにささやかな感動があるのだった。また物語の中で準主役的役割を果たすフランス人親子を一切演じないことに感心する。立…

黒柳徹子vsトーク4

先日、大阪の仕事ついでに「すッごい!おとなの時間」の公開放送を見る。そこでケンドーコバヤシは、2006年重大ニュースの一つとして、危険を通り越して火薬庫レベルに達した小泉トモの天然っぷりについて語っていた。「今度あいつ、サバンナ八木、なかやま…

『笑う犬の生活』を見て犬の膝が笑う

このウェブログで『やりすぎコージー』と『なるトモ!』の話題しかしていないことに気づいたので、今日は10年ぶりに開催されるパレスチナ評議会ではイスラム原理主義組織ハマスがPLO主流派ファタハに猛追している事実を踏まえたうえで、『なるトモ!』に…

マッスル9(北沢タウンホール)

一部のプロレス誌のごく一画で小さく話題になっているスモールな団体「マッスル」。記事を読んでるだけでは何が何だか分からないので直接見に行ってみた。 「ハッスル」がプロレスの文法にプロレス以外の言語(レイザーラモンHGやインリン様)を配置した興…

京都凱旋ライブで全身を湯葉に包んだ倖田来未が登場

ある記者が寮で待機している。そこにマスコミ慣れしていない若者が、小ぶりなカバンをぶらさげてやって来る。 「やーこんにちは。僕、何某スポーツの甘木です。これからよろしくね」「お願いします」「カバン小さいね。中に何入ってんの?」「こんなんス」「…

志の輔らくごIN PARCO vol.10 其の弐(パルコ劇場)

再び立川志の輔の落語が見たくなってPARCO劇場へ。お楽しみで演じた「忠臣ぐらっ」に圧倒される。 近代のお笑いがギャグという弾丸を大量に充填し、撃つ早さや精度を競うのだとするなら、受け手は少し目が慣れればひょいひょいとかわせるようになるもの。し…

ガーターベルトにまきびしを隠す女忍者の腿は血まみれ

最近、豪邸の地下室に作り上げたホームシアターに下り、AIWAのラジカセでTBSラジオ『日曜大将軍』を聞いていたら、珍しく伊集院光が本気で色を失っている。耳を傾ければ今日から登場する予定だった新アシスタントが、オンエア寸前で諸事情により出演出来なく…

子供をかき分けて上ったジャングルジムのてっぺんで美濃輪が「天空!」と叫ぶ

今日発売の『格闘技通信』、リアル・プロレスラー美濃輪育久と萌え系空手家・小林由佳の対談が面白すぎて度肝を抜かれる。差し障りのない範囲でほんの一角を紹介すると、 ●(空手大会で優勝したと語る小林に)美濃輪「(しみじみと)そこでヘブン見ちゃった…

テレビ東京12時間ドラマ「ガイアと明治の夜明け」は役所広司が一人芝居

3台のビデオをフル稼働させてお笑い番組全域をチェックした年末年始、もっとも心に響いたのは『ガイアの夜明け』年末SPだ。 この番組の魅力といえば、もちろんメインのドキュメンタリーの間に役所広司が細胞分裂を起こして繰り広げる三文芝居。役所の演技…

ルミネtheよしもとvs baseよしもと(ルミネtheよしもと)

新春恒例になりつつあるルミネvs baseは、天津の健闘が目立ったぐらいで過去3回見た中でもっとも低調。面子が豪華な5じ6じかと思った。私が見た限りその元凶はあべこうじ。いつもは舞台を華やげる積極性が今日は舞台のリズムを狂わせ、少し空気が暖まった…

「そこのベルカという猫、吠えないのか?」「ニャー」

次回の直木賞候補の面子がすごいことになっている。 伊坂幸太郎・荻原浩・恩田陸・恒川光太郎・東野圭吾・姫野カオルコ 恒川光太郎以外は「あれ?まだ直木賞獲ってなかったの?」と思わせる錚々たる顔ぶれ。ゴールしたように見せかけてほとんど誰も完全制覇…

志の輔らくごIN PARCO vol.10 其の壱(パルコ劇場)

私のようなお笑いジャンクは会場が必要以上にウケていると急に醒めたり、逆に空気が澱むと笑えてくる因果な生き物である。会場のトイレに行っても放尿は便器の外を狙うし、脱糞は脇の下からという天邪鬼ぶりだ。 しかしこの日の立川志の輔の落語では、抽選会…