マッスル9(北沢タウンホール)

一部のプロレス誌のごく一画で小さく話題になっているスモールな団体「マッスル」。記事を読んでるだけでは何が何だか分からないので直接見に行ってみた。
「ハッスル」がプロレスの文法にプロレス以外の言語(レイザーラモンHGやインリン様)を配置した興行だとしたら、「マッスル」は文法も言語も演劇。だって台本が出てきて見せ場がスローモーションになって死んだレスラーが何の必然性もなく生き返るのだから。そして困ったことに、この茶番が猛烈に面白いのである。その光景はまさにプロレスが全滅した地上に生えた一輪の花、というのはキレイすぎるから一本のタラの芽。読点が文章の頭にあるような、終わりの始まり感に満ちていた。ちなみに客はおたくとニートしかいません。