2009-01-01から1年間の記事一覧

年忘れ漫才SPライブ(シアターモリエール)

トップバッターの井下好井から、トリのパンクブーブーまで、21組がほぼ面白いライブ。助詞を変えて童話を語るトンファーの漫才が、のしあがってきた頃の海砂利水魚を思わせる完成度で素晴らしかった。あと半年前までスタッフだと思っていた女性コンビのメメ…

コラアゲンはいごうまんの全国ツアー5周目 僕の細道(新宿ゴールデン街劇場)

夏に両国の喫茶店ライブを見て総毛立ったコラアゲンはいごうまんのライブへ。今回語った実体験トークは「新宿花園警察に飛び込む」「神戸元町商店街でもとずきんちゃんの着ぐるみを体験」「京都の町家に住むブラジル人」「永ちゃんのバックコーラスに潜入」…

よしもと若手大忘年会&RGvsハブ〜ジャッジ熊谷〜嬬恋決戦上映会2009(ロフトプラスワン)

2009年、時は世紀末。「なぜ神は同じ時代に二人を産み落としたのか?」と芸人がくすぶる居酒屋限定で囁かれる”カリスマ中のカリスマ”レイザーラモンRGと”天才・天才・天才”Bコース・ハブ。この二人が己の肉体だけを使って、おもしろの雌雄を決するイベン…

衆議院がブログで解散を発表

ハローバイバイ、さくらんぼブービー、チェリー☆パイ、ドラハッパー、コメディNo.1の解散にくわえて、中田なおきの破門、小笠原まさやの活動休止、ゼンジー一億の逮捕といったニュースがお笑い者の心をゆさぶる年末、雑誌で特集を担当したという爪の先ひとつ…

バッファロー吾郎ドクエンカイ(ルミネtheよしもと)

ネタは「不動産屋」「漫才」「安田祥子とロックに目覚めた由紀さおり姉妹」。問題視されないであろう問題作が「漫才」で、イベントの3日前、「今回はダラダラからむネタがないな〜」との話が持ち上がったことから誕生したというこのネタ、十数分もコンビで…

『Men`s KITCHEN』のイメージボーイに滝田栄を推薦します

今出ている『Quick Japan』で「スジナシin下北沢」のレポと笑福亭鶴瓶×山下洋輔の対談を、秋に創刊した料理雑誌『Men`s KITCHEN』で芸人鍋の極意みたいな企画記事を、『ぴあ』で`09年話題の人物ファイルを、『プレジデント+50』で短い奥多摩の紀行文(笑い…

よしもと 4WEEKS NOWライブ(TOKYO CULTURE CULTURE)

藤井隆、世界のナベアツ、博多大吉、椿鬼奴という豪華なメンツを擁して、ネットで無料配信されているニュースバラエティのライブ版。扱われるニュースが「山崎邦正がバレーボール部を立ち上げ」「若月・徹に恋心を抱いたまちゃまちゃが髪を伸ばす」「シルク…

中川家の寄席(新宿末広亭)

中川家、COWCOWと続いて、飛び込みでパンクブーブーが登場。5日後のM-1を見据えた漫才を4分披露したところ、中川家にムリヤリ出番を工面してもらったプレッシャーも手伝って、200人弱の客を前に結構噛み倒していた。そしてなぜかM-1前日に単独ライブを敢行す…

芸人将棋(よしもとプリンスシアター)

バッファロー吾郎がプロデュースする、コーナー企画と将棋のルールが融合したライブ。いろいろ面白いことはあったが、振り返ればバッファロー吾郎・竹若の作った三角錐のような紙飛行機が、キレイな直線を描いて会場奥へ突き刺していった光景ばかりが目に焼…

Bコース・ハブ単独ライブ「ボヨヨン祭りばっこ〜ん!」(シアターD)

12月の中旬。この時期にさしかかると、お笑いファンのテンションはいよいよおかしなことになり始める。なぜかといえば年末に一大イベントが待っているからだ。そのイベントとはーーそう、『RGvsハブ』である。アングラ芸人シーンで「奇跡」「天才」と称さ…

ルミネtheキュートン(ルミネtheよしもと)

6年前の旧シアターD。「クソ芸人たちがクソライブをやっている」という噂を聞いて、私は初めてキュートンを見た。はたして本当にクソ芸人がクソライブをやっていた。椿鬼奴という女性芸人が気になったので、帰ってインターネット検索すると全世界で3件の情…

スロコメ・スタンダップ・コメディ・ナイト(slow comedy factory)

ナオユキのスタンダップコメディを見に下北沢へ。隣でカレー店を経営する松尾貴司の目が観客席で光るという恐ろしい状況の中、森羅万象を大喜利のお題にして最短距離の正解を出し続けるようなナオユキの話芸はいつものように面白かった。下北沢で酒を飲みな…

鈴木Q太郎ワンマンライブ「Q太郎花月〜待たせたね、女子たち。〜」(ルミネtheよしもと)

先月ハイキングウォーキングを取材した際、「バイトが忙しいあまり、「ネタが書けない」と号泣し、それ以来相方にコンビの主導権を譲った」「芸人の我を取るかおねえちゃんを取るかの選択なら、断然おねえちゃんを取る。だって我なんて何の役にも立たないで…

シチサンLIVE(ヨシモト∞ホール)

東京吉本最大の傾き者・かたつむりの中澤が実家の飲食業を手伝うため、コンビの活動休止が決定。その最期を見届け、「また一人バカがいなくなったぜ・・・」と呟くため、∞ホールへ向かった。 これで最後の舞台というタイミングに、突然口の端に一円玉サイズ…

本日のゲストは雨上がり決死隊さんです!(よしもとプリンスシアター)

劇場のスタッフブログによれば「 事前の打ち合わせは一切無しで、MCをする若手芸人が「本日のゲストは雨上がり決死隊さんです!」と言ったら、舞台に雨上がりが登場。それを3本やってもらう」という結構斬新なイベント。ミルククラウンがツッコミ当てゲー…

ダイアン単独ライブ「渋谷のダイちゃん」(シアターD)

「年末のアレに向けて調整するライブ」と銘打たれた単独は、数パターンの漫才を5本披露。ダイアンは投手でいうと先発も中継ぎもできて、毎年確実に5〜8勝あげる安定型タイプのような気がするが、きわどいコーナーを突こうとするあまり、球威が落ちてるような…

愛甲の1984年は野手に転向して川崎球場の非常階段を駆け下りる

今出ている『プレジデント』で御厨貴教授の後藤新平論を、『ダカーポ特別編集 最高の本!2010』で豊崎由美、吉田豪、ポテト少年団・菊地の薦めるジャンル別今年の本を、『ぴあ』でバッファロー吾郎×椿鬼奴×しずる・池田のパチンコ対談を、ケータイよしもとの…

オールスターチーム対抗大喜利合戦〜木村さんチームvs竹若さんチーム〜(よしもとプリンスシアター)

バッファロー吾郎が仕切る穏やかな大喜利ライブは、野性爆弾・川島が破壊的な回答と傍若無人な振る舞いで表立って活躍する中、大山英雄の動向から目が離せなくなる。開始早々「大喜利と言ったら僕でしょ!」「だって僕、ジュニアの友達ですよ!」「これ、今…

ビッグポルノ 〜ソフィスティケイテッドin東京〜(新宿MARZ)

現存するお笑いライブの中で、RGに歓待ムードが漂う数少ないイベントへ。今日もRGは確実にレベルの高い、しかし行き場のない歌唱力で下ネタソングを歌いきり喝采を浴びていた。最近、RGが音楽に造詣の深い事実が認知されだしているので、RGの歌がう…

我らの高田”笑”学校〜しょの三十四〜(紀伊国屋サザンシアター)

浅草キッドの漫才が見たくなって、初めて高田”笑”学校へ。キッドの漫才を見るなんて浅草お兄さん会かTOKYO FMホールで開催された2時間漫才以来だろうか? 酒井法子裁判に芸能界麻薬逮捕者列伝を盛り込んだネタは案の定の完成度。ダウンタウン・松本の出現以…

キムラ・ケブラーダ旗揚げ公演「キムラVSネタ」(シアターD)

バッファロー吾郎・木村によるソロライブは「R-1ぐらんぷりに出たいんでネタ作りました」「だからアンケートも今日は目を通します」といきなり公言。しかしそこに調整のゲネプロのため客を利用してやろうという狡猾な印象はなく、「大阪から駆けつけるはずの…

神奈月単独ライブ2009「パーティー☆フォーティー ファイナル!!」(ディファ有明)

この1ヶ月、私は悩んでいた。なぜなら無条件で行くと決めている神奈月の単独と友近の単独が重なってしまったのである。神奈月のライブは有明で16時スタート。友近は新宿で19時スタート。一見、ハシゴすればいいじゃないかと思うかもしれない。しかしお笑いフ…

とっておき寄席(牛込箪笥区民ホール)

三遊亭白鳥、柳家喬太郎、五街道雲助と人気の噺家が居並ぶ落語会。ロケット団の漫才は三浦が走者一掃のボケを放った後に、ツッコミの倉本が二塁打クラスの余計な一言をスキあらば追加していて、明らかに前よりも面白くなっていた。『レッドカーペット』で土…

トリ・トリ・トリ(よしもとプリンスシアター)

バッファロー吾郎主催のイベントに、いよいよオリエンタルラジオが登場。さまざまな罰ゲーム的企画をかわしながら挑む内容で、会場に「あっちゃんのギャグが見たい!」「あっちゃんの歌が聴きたい!」という期待が渦巻く中、オリエンタルラジオ・中田は浜田…

人吉祭(浅草5656会館)

吉本と人力舎の若手がたくさん出てたくさんネタをするライブ。ライブが重なって半分しか見れなかった。その中で一番ウケていたのはマヂカルラブリー。「チョッキ」という芸名の若手がチョッキを出てきて現れた瞬間、爆笑する。だって心の底から「だから何な…

バッファロー吾郎ドクエンカイ(ルミネtheよしもと)

ネタは「大学生のカップル」「クロスワードパズル雑誌の編集部」「堀江で中華屋の物件を探す老夫婦」。相変わらず抜群に面白いのに、回を重ねるごとに客が微減していくのがどうにも納得いかない。はッ。もしやこれは木村が敬愛する「たけし城」のシステムを…

中川家の立ち話7(シアターモリエール)

中川家によるトークライブのシークレットゲストに招かれたのはメッセンジャー・黒田。母親が関心を持つ宗教の話、東京のワイドショーで果敢に攻めた話、ギャロップ・毛利のイキリ問題児話、そして終盤デザートのような顔をして当然のごとく出てくる貧乏話な…

2回目(ルミネtheよしもと)

ルミネ通常公演で空席があった場合、後半の芝居だけ1000円で入れる吉本の商魂に便乗し、スペシャルコントを見てきた。というのも座長が雨上がり決死隊、ワキを固めるのが大山英雄、FUJIWARA、ジャリズム・山下、ガリットチュウ、椿鬼奴、レイザーラモンRG…

五反田団「生きてるものはいないのか」(東京芸術劇場)

人が次から次へとわんさか死んで、死が事件から現象へと昇華していく芝居。同作で岸田國士戯曲賞を受賞した際の選評を紐解いてみても、「この作品が求めたのは、累積する死ではなく、死によってしか確かめ得ない「生きていた」ことの軽さ」(永井愛)、「題…

ブラックマヨネーズのザ・イベントナイト(よしもとプリンスシアター)

ブラックマヨネーズのフリートークが東京で見れる、ありがたいイベント。隅から隅まで面白かった中、一番笑ったのは新しい法律を考えるコーナーで、吉田が発案した「16歳の女の子を抱いたら60歳のババアを抱かなければいけない」という「三角ラブ法」(小杉…