鈴木Q太郎ワンマンライブ「Q太郎花月〜待たせたね、女子たち。〜」(ルミネtheよしもと)

komecheese2009-11-29

先月ハイキングウォーキングを取材した際、「バイトが忙しいあまり、「ネタが書けない」と号泣し、それ以来相方にコンビの主導権を譲った」「芸人の我を取るかおねえちゃんを取るかの選択なら、断然おねえちゃんを取る。だって我なんて何の役にも立たないですから」と語る鈴木Q太郎のゲスい人間性に感動。そのQちゃんがトークコーナーで出た冗談から、単独ライブを開催する運びとなった。日が近づくにつれ、日ごろは更新しないブログを頻繁に更新しだし、まめに手売りのチケットを売り始める(購入した女子へのハグ&キスつき)など、やはり逐一ゲスい行動にますます感銘を受けて会場へ向かう。
イベントはピンネタ9本の後、休憩を挟んで芝居になだれこむ「花月」の構成で、とにかく圧巻だったのがQ太郎が座長を務める芝居「Q太郎劇団」。昔のハイキングウォーキング単独ライブ内でブレイク前のエド・はるみを主演女優に起用していたというミニ興行は、「台本進んでしょうがないんですよ。だって自分が楽しいこと書くだけですから」と語っていた通り、タイトルが『余命1ヶ月で忍者になる花嫁』という実に中身のなさそうなお芝居で、表題から想像できる以上のことは何も起きずに物語は展開していった。
しかし終盤、事態が急展開。何の前触れもなくスタッフに覚醒剤中毒者が紛れていることが発覚すると、いきなりQ太郎が金八の格好をして、第7シリーズ名場面である生徒への説教を熱演し始めたのだ。しかもそこには「構造を壊す」のような企みは一切感じられず、ただやりたいことをやってるだけ。何なら前半の展開に飽きただけなのかもしれない。その上半身リカちゃん・下半身ジオングのプラモデルを彷彿とさせる圧倒的脈絡のなさに、私は椅子からずり落ちて笑った。
ちなみにライブを終えたQちゃんの感想は、ブログによると「たくさんの方に見てもらいありがとうございます。感謝の気持ちは来ていただいた方を抱くという形で伝えようと思います」。あんなハチャメチャな舞台で女子を抱けるなんて羨ましすぎる。私もQ太郎花月にならって、ダッチワイフを駆使したコントとコンパあるあるネタを作って女を抱きたい。