三遊亭円丈と白鳥の親子会。白鳥は浅草の劇場を舞台にしたノンフィクション巨編「悲しみの東洋館」で気を吐く一方、円丈は「ウォーキングそば」で「これぞ！」と膝を打つぐらにスベっていた。 しかしただスベっていたのではない。この噺、古典落語の「時そば…

100に及ぶ対決を提示された”天才・天才・天才”Ｂコース・ハブと”カリスマ・カリスマ・カリスマ”レイザーラモンＲＧがお笑いセンスと身体能力というより己のバイタリティだけで鎬を削り、それを成長著しいガリットチュウ・熊谷が闊達に裁く、大喜利の進化系に…

ユニコーンの武道館ライブに行った。『服部』を全身に塗りたくるほど聞いてライブに行きそびれた世代としては、そりゃ嬉しい。でも十数年ぶりに復活したバンドに人が押し寄せ、グッズが飛ぶように売れ、みんなの顔がホクホクするのは当たり前の話ではある。…

特別行く理由はないけれど、ＲＧウオッチャーの私が行かない理由も見つからないので、先月同様、レイザーラモンの30分単独へ。ネタはアリに襲われる「アリマン」。客席を見渡せば前方数列に客が正方形状に押し固められ、その後ろは吉本の新入社員が適度に散…

演目は「書割盗人」「火焔太鼓」。会場で数部だけ販売していた上方落語協会の情報誌『んなあほな』を買ってみた。当然ながら上方落語界情報が満載で、桂ざこばの6番弟子・ちょうばが結婚式で号泣したとか、故桂吉朝の4弟子・しん吉は結婚式に一門の6人中4人…

仕事で突っ伏すほどせつないことがあったので、悲しみを忘れるために劇場へ。「宮戸川」という噺は男女間にヤリヤリの空気が充満したところで、演者が「ここでお時間です」だの「この先は本が破れていて覚えてない」だの遮って終わるムキンポきわまりない童…

前夜に地方で大痛飲して、体調絶不調のまま劇場へ。しかしそれより不調だったのがこの日の談笑。特に前半戦の「道具屋」「千両みかん」は他の落語とシーンを重ねるギャグ以外ほとんどウケず、正面衝突＆威風堂々スベっていた。あそこまで客を手玉に取れない…

千原ジュニアを中心に今や人気者になった大阪NSC11〜13期世代が持ち寄り企画で盛り上がるコーナーライブ。ジュニアにギャグを提案するコーナーで、野性爆弾・川島が仰向けになって口をあんぐり開けたまま披露した「和尚のツバは蜜の味。連合艦隊よく沈む。私…

毎年「おまえはこのくだらない舞台に7000円払えるのか？」という鋭利な命題を私に突きつけるシティボーイズライブ。しかしこの日が清志郎の告別式だったこともあって、先の命題よりも「今年見ないと次はないかもしれない」不安が大きくもたげてくる。でもこ…

「業界騒然」というフレーズが定番化したマッスルへ。詳細はこんな感じだが、何が起きたかは混沌としすぎていて会場にいた観客しか理解できまい。中でもリング内の「クイズ・ミリオネア」とリング外の戦いがシンクロするくだりは、コントとして名作の風格。…

中川家がアドリブで披露したミニコント「技術をひけらかそうとする大阪の寿司屋と、シャリを握らせようとしない客の攻防」を満喫する。今回のゲストは野性爆弾で、普通の芸人は何が面白いのか説明できる部分が7割、よく分からないけれど面白い部分が3割ぐら…

約26歳の演出家を6人集めた「キレなかった14才♥りたーんず」公演の中で、図抜けて面白いという評判を聞いて劇場へ。幼稚園を舞台に保育士の行き過ぎたバトルを描いた作品は、作演の中屋敷が「おおきなこえでげんきよくがんばります」とチラシで綴る通り、映…

10年前サラリーマンとして働き、お笑い情報に枯渇していた頃、関西で発行されていた笑芸ミニコミ誌『AHAHA』ばかり読んでいた時期がある。そのレポートを貪り読んでは「ドレス（フットボールアワー・岩尾の前コンビ）の”労働の王様”ってどんなネタなのかな？…

酔っ払って帰宅して、忌野清志郎の訃報を聞いた。1年前、復活を果たしたNHKの『SONGS』で、「JUMP」を熱唱する映像を見返して涙する。この曲大好きなんだけど、どうしても「エースコック・スーパーカップ1・5」のＣＭに使われていたことが頭をよぎって100％…