2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

漫才ダイノジ(浅草木馬亭)

記憶が確かならば、象さんのポットが立ち上げた事務所・ブッダストーンのライブ以来、15年ぶりに浅草木馬亭へ。ぬるい缶ビールを傾けながら矢野・兵動の漫才に見とれる。 その漫才は大統領と総理大臣の二権力が存在する国のようで、兵頭の完成された漫談だけ…

鈴木私論

いま私が読んでいてもっとも得体の知れない感情にとらわれるのが、キングコング・西野のブログである。そのタイトル「西野公論」からして既に100点なのだが、達観風の文章で「芸人はカッコいい職業なんです」「僕はもっとオモロい人間になりたいんです」「い…

寄席ダイノジ 柳家喬太郎vsダイノジinフランス座(浅草東洋館)

柳家喬太郎の「ハワイの雪」にダイノジがカメオ出演したり、3人で三題噺に興じたりとお祭り要素の濃い舞台。数分で構想を練った喬太郎の三題噺「浅草・職人・ホームラン」が面白いうえにずんずん進むものだから、その落語脳の鋭さに怖さすら感じた。 それに…

第69回立川談笑月例独演会(お江戸日本橋亭)

噺の骨子を器用なんだか強引なんだか分からない手腕で現代に骨髄移植する談笑の”改作落語”。今頃になってその存在に衝撃を受け、いそいそと独演会へ。主人がやたら嗜虐趣味の「紙入れ」や、社長がカラオケに狂う「寝床」など4席。 今回は何よりも枕が過激で…

新聞のユーモア風刺欄に投稿したいけど掲載されそうにないのでここに書きます。 ・ライス国務長官に「マダム・スシと呼んで」と自己紹介した小池百合子が皇太子を指差して「あれがスシ王子よ」(墨田区・わらしべ長者) ・中華航空機代大炎上。最後に脱出し…

今野ライブ浩喜(pit北/区域)

相方のキングオブコメディ・高橋が痴漢容疑で荒川署にしょっぴかれたトラウマなのか、唐突に東京北部の北区・王子で開催された今野のソロライブ。ネタの類は一切なく、奇才・今野が考えたにしてはぬるい、というよりひどくひんやりとしたゲームコーナーを2時…

ビッグポルノ サマーパーティ東京(新宿FACE)

吉本新喜劇の座長・小籔千豊が東京来襲する数少ない舞台であり、昼の『いいとも』でFUJIWARAがライブを告知し、ゲストにヒューマンビートボクサーのAFRAを迎えて準備は磐石ながら、客入りが約6割という衝撃的な吸引力のなさ。人がごった返していたのは関係…

大川興業&清水宏のお笑い公共事業(ザ・スズナリ)

演劇人や文化人が3日間にわたって下北沢再開発を反対する「SIMOKITA ART LIVE」の締めくくりイベント、でありながら、すごいことに出演者全員が再開発に関する細かい知識がなく、トークを仕切る人物も不在で、対抗策もノープランだったため、客の心に「これ…

愛山・喬太郎二人会(お江戸両国亭)

仕事もなく暑さにひからび、夏の真ん中に放り出された私は午後の長い時間を裾上げするために演芸場へ。売れない芸人を主人公にした神田愛山の私小説講談「べら」は、全自由業者の心に染みわたる薄暗い内容で、両国亭のつつましい冷房以上の効き。体温を35℃以…

清水宏の真夏の大作戦!!(日比谷野外音楽堂)

清水宏のワケの分からなさを目撃するため、野音に1000人以上の観客が集結。ライブのほとんどは、おそらく1時間以上に及んだ「ヒップホップのコンテストに見よう見まねで挑み、結果討ち死」の体験トークで、このすべらない話が絶品。深夜ラジオでパーソナリテ…

村越周司の出張ギャグ屋(都内某所)

ケンドーコバヤシの元相方である村越周司。古くに芸人からは足を洗ったが、今もなお得意のギャグの世界だけお笑い界に片足を突っ込んでいる。その活動は村越のサイト「もうギャグしかしない」で確認可能で、関西を中心としたライブイベント、DVD販売、まさか…

島田洋七の笑魂伝承 vol.33 最終回スペシャル(ロフトプラスワン)

なんとなく行く機会を逸していた島田洋七と若手ゲストによるトークライブ。今回、最終回にくわえてゲストが爆笑問題ということでいよいよ腰を上げる。とにかく驚いたのは、正直な話ロートルだと思っていた島田洋七の流麗すぎる話芸。57歳であんな水が流れる…