ビッグポルノ サマーパーティ東京(新宿FACE)

吉本新喜劇の座長・小籔千豊が東京来襲する数少ない舞台であり、昼の『いいとも』でFUJIWARAがライブを告知し、ゲストにヒューマンビートボクサーのAFRAを迎えて準備は磐石ながら、客入りが約6割という衝撃的な吸引力のなさ。人がごった返していたのは関係者受付だけというプロレスの地方会場みたいな状況になっていた。よく考えれば盆で帰省して墓参りせずに「♪金玉の皺の数だけ君を愛したい」(ビッグポルノの新曲『KING TIME』より)なんて歌を聞いてたら、ご先祖様にあわす顔もない。正しい選択だ。
内容は相変わらず破廉恥と出鱈目が飛び交う中、特に素晴らしかったのは幕間映像に出てきて大衆のご機嫌をうかがったレイザーラモン・住谷の新キャラ「SAB(サブ)」。赤フン1枚のホモ漁師が刺身をドカ食いした挙句、最後はなぜか鉢巻で股間を猛烈にしごくという、ひどくありふれたナイスガイである。こんな思い切りのよすぎる、というより思い切り要素以外何もないキャラをビッグポルノ以外のどこで披露するんだろう。でもHGだって最初は忌み嫌われていたのだから、3年後はSABが『ラジかるッ!』で全国のウォーターフロントをレポートしている可能性もある。その人気にあやかって、全裸&股間に昆布姿で相方をつけまわすレイザーラモン・BZ(薔薇族)。もう何で笑っていいか分からないよ!