2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

フランスの街娼に向かって「愛をください」

辻仁成ウォッチャーである私の元に興味深いニュースが届く。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050518-00000006-flix-ent 文化の橋を渡しているのである。覚書に乗っ取っているのである。ちょっと目を離しているうちに、辻先生は異国にジェントル・ラン…

KIJ(ルミネtheよしもと)

木村祐一・板尾創路・千原ジュニアがお揃いの白ツナギで登場したライブは、薄い緊張感の中、企画をこなしていくごゆるりとした内容。闊達に仕切る木村、意外に前に出てボケる板尾に対して、ジュニアは先輩からいじられるどうにも煮え切らないポジションに。…

コント55歳

世界に羽ばたく杉兵助ことYAZAWA。発売予定のDVD告知動画がすごすぎる。これはちょっとたまらん。 http://www.oricon.co.jp/music/news/tpet-tp0-050525-9001.html もはや”カッコいいから笑える”のか”笑えるほどカッコいい”のかすら分からない。たとえ最後に…

東京DE桂都丸の落語を聞く会(内幸町ホール)

柳家喬太郎見たさに、いささか逡巡しながら会場へ。特定の落語家を追ってほとんど素養がない上方落語会に足を運ぶなんて、私は”ブームの潮流を感じて落語を見るようになって1年いよいよ趣味を「落語」と称しだして2年後には歌舞伎を語りだすサブカルあがりの…

ゲイが合唱する『グッバイ、ノーマル・ジーン(さよなら普通の遺伝子)』

イギリスで騒然のピアノマン、と呼ぶのは辟易だからピアノ君。日本で居場所をなくしたピアニスターHIROSHIが亡命したのかと思ったらどうにも別人らしい。そのうち「フランスでKAN発見!」のニュースも世界を駆け巡ることだろう。 それにしても舞台が英国・事…

北野吉本(ルミネtheよしもと)

東京ダイナマイト、トータルテンボス、POISON GIRL BANDという精鋭3組による小国の寄り合い。事務所の国境を越えて仲良く手を取り合ってる印象を全く与えず、東京ダイナマイトだけ地続きで不法入国してきた亡命民の装いだ。 そしてイベントのほとんどを占め…

ブラックタイガーvsホワイトドラゴン(白竜)

童貞喪失譚の落語「明烏(あけがらす)」を扱った『タイガー&ドラゴン』を見ながら、エロ落語の構想を練る。江戸落語ではなくてエロ落語。廓噺を女性客が退くぐらいにエロく煮詰めるのだ。 沖縄の海でナンパするが、最後はチムポが小魚サイズでどうにもなら…

立川談春独演会(ブディストホール)

初めて見る談春の落語は「文違い」と「芝浜」の二席で、至極真っ当で折り目正しい古典落語。飛び道具的銃弾がないため私の心は打ち抜かれないなーと思っていたら、全身全霊博打打ちの談春が抱える濁った魅力というか、薄暗い色彩の華が徐々に効いてきて、「…

み〜んなよしもと(シアターサンモール)

ブレイクが期待される若手芸人15組によるショーケースライブ。下は芸歴13年のたむらけんじから、上は幽玄界代表の公家芸人・竹内大納言ターボαまでと実に多彩な顔ぶれだ。 内容は意外に粒ぞろい。お目当てのアジアンは期待通りの堂に入った漫才で、パンクブ…

奇跡の芸人・ほっしゃん。は飼ってる亀に乗って竜宮城へ

『やりすぎコージー』で、肩を並べたほっしゃん。&宮川大輔に「おまえらチュパチャップスとして元に戻ったらええねん!」と真剣に諭す東野幸治は、離縁した元妻と籍を入れずに同棲中。素敵すぎる。

白井貴子&Crazy Boys with Wild Cats

未明に目が覚めた。頭の奥で小さな炎が揺れている。それがなかなか消えず再び眠りに戻れない。 僕は枕元のi Podを引き寄せてシャッフル機能で聴く。懐かしい白井貴子の曲が耳に滑り込んできた。10代にラジオを好きになりだした頃、僕は彼女の深夜放送をよく…

ミントが入っているエバーグリーンカレー

代々木公園で開催されているタイ・フード・フェスティバルを覗く。世界的に有名な『厚木鮎祭り』に対抗して『代々木鯛祭り』が発祥したのは語るまでもないにせよ、それにしても昼を過ぎたというのに凄まじい混みよう。タイ映画『マッハ!!!!!!!!』の怪我人3本…

「杉本彩」は「はんなり」の対義語

録画が溜まっていたビデオをシャキシャキと見る。幾多のお笑い番組が”テレビ初登場”のコピー欲しさに、いよいよ本格的に超若手芸人を漁り始めた模様だ。それも青田を刈ってるレベルではなく、ほとんど森林伐採。それなりに枝葉をつけるかもしれない木の芽を…

点棒ケースに紛れ込んだ『小枝』は1本10点の扱い

麻雀大会があるからと、友人のK君宅に招かれたのである。最寄の駅に到着して電話を一本入れると、既に麻雀は始まっている様子。電話の向こうのK君から、足りない食材を近くのスーパーで調達して欲しいと頼まれた。K君は麻雀と中華料理が得意なうえに、恋…

ぴあスーパーリザーブシートで傍聴席を確保

ちょっとした告知がひとつ。今発売している関西版『ぴあ』の特集で、POISON GIRL BAND、次長課長、キングオブコメディ、カリカ、東京ダイナマイトを取材してます。記事がスベっていたら全部私の責任だ。あと全然関係ないけど山田スイッチもついでに重罪。興…

柳家喬太郎独演会(横浜にぎわい座)

演目は古典「お菊の皿」と新作「母恋くらげ」。初めて見る喬太郎の古典は、鬼気迫りながらも緻密な演技と、壮大でいて莫迦々々しい物語という新作の骨子そのまま。本人は「古典も新作もどちらも中途半端で」と自嘲していたが、二つの惑星の引力が影響を与え…

シティボーイズミックスPRESENTS『メンタル三兄弟の恋』(アートスフィア)

昨年・一昨年は初日に足を運んで、小さな違和感が拭えなかったシティボーイズのライブ。しかし初日から楽日にかけて内容がずんずん変化すると聞き、今年は意趣を新たに楽日の公演へ。はたしてこれが久しぶりに衝撃を覚える出来だった。 特に『リフトに取り残…

東京ダイノジ(studio DREAM MAKER)

ダイノジ&東京ダイナマイトの合同ライブは、ほとんど準備してないことが一目瞭然なのにフリートークでお茶を濁さず、ユニットコントやコラボ企画が満載と意欲的な方向性。競技のルールすら把握してないバカ学生がとりあえず合宿しちゃえ感に満ちていた。 そ…

坊主の目を盗んで和尚様は蜜を舐めていました。女体に塗って

陽射しが柔らかい朝にパンを買いに行く道中。黄色いセーターにチェックのミニスカートの女の子が自転車を漕いでいた。長い髪をなびかせながら立ち漕ぎで平坦な道を颯爽と通り過ぎていく。尻ポケットにラブレターを押し込んでいたなら、絶対に走って告白しそ…

チョップリン単独ライブ「ウルトラシンプル」(スペース107)

とりわけ度肝を抜かれるわけでもないけれども、静かな佳作が根を張るように揃ったライブ。良くも悪くも醒めた印象が強いわりに、悩むジェイソン、二代目志村けんオーディション、横柄な牛丼屋コントなど、西野が激しさを露にするネタに秀作率が高いのだった。…