2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧
小劇団とグラビアアイドルがコラボする魅力的な企画ながら、主催がフジテレビということで一挙にキナ臭いスメルが立ち込める夢&工場なイベント。とはいえどの芝居も1時間1500円という意欲的な試みは、見る度に仕掛けが薄くなって「これで2時間3000円はねー…
今年も有象無象が節穴の瞳でM-1を眺め、瓦礫の言葉を築いている。POISON GIRL BANDを「素人以下」と語る人間と、新聞のテレビ欄に「バラエティ番組でパイを投げていて気分が悪くなった」と投書する者の感性は大して違わない。すべることも食べ物を粗末にする…
目を引いたのは、20歳の生え際後退型ハゲと27歳の密度過疎化型ハゲがコンビを組んだトレンディエンジェル。そのあまりに特異なビジュアルは、舞台に出た瞬間、即座に「ああ、勝ち組が現れた」と思わせる妖気を発していて、マイナスとマイナスがかけあうとプ…
クリスマス・イブ。その慌しい日に交通の便が悪い有明で。その遠い地にあるテニスのメッカ・有明コロシアムで。その会場も屋根を開けた屋外仕様で。その寒空の下、50組以上が漫才をする。これだけの「わざわざそこまでして漫才やるかね」感がある中で行われ…
「週刊ファイト」元編集長の井上義啓氏が亡くなった。 私が「週刊ファイト」を読み出したのは遅きに遅すぎる1年半前。プロレス勃起不全に陥っていた私に精力を注入してくれた久々の活字プロレスだった。毎週発売日になると食い入るように読み込み、で、今年9…
オリコンが1ジャーナリストである烏賀陽弘道氏を訴えた。ステルス爆撃機が鼻歌歌いながら自転車漕いでる女子高生を掃討するような世紀の蛮行だ。ライターとして職業的道義心も責任感もない私だが、これは他人事ではない。次に銃口を向けられるのは私かもし…
2丁拳銃の100分漫才は、相変わらずの完成度の高さ。あらゆるパターンのボケが展開される中、楽しみにしていた修士の雑なボケやノリツッコミ漫才や、終盤の定番・お笑い養成所の生徒が作ったような暴走コントは回を重ねるごとに時間がだらだらと伸び、皮膚感…
プロレスを語るべき芸人たちがプロレスについてウダ話をする桃源郷イベントもついに不定期開催ながら3回目に。ケンドーコバヤシ、ユリオカ超特Q、ジョーダンズ・三又のレギュラー陣にハチミツ二郎がくわわって体制はますます磐石に見えたが、トークするうち…
2001年9月。ジャリズム解散後、影をひそめていた渡辺鐘は本多劇場で単独ライブ「うるとらすちゅ〜ぴっど」を開催した。それを劇場で見た私は壮絶なアホさに感動。公演が終わるなり下北沢駅前に飛び出し、「この才能が表舞台に立たないなんておかしいだろ!」…
原稿をかかえてどうにもならない状況なのに、なぜか今日も劇場へ。2日連続で訪れたシアターモリエールは、昨日はチュートリアルのトークイベントの女性客で埋め尽くされて白い肌のような装いだったのに、今日は薄汚い野郎がそこかしこに点在し紫の湿疹が咲き…
昨日二度としないと誓ったメモ取りを早くも復活。とろサーモンのところに書いてある「エロさ/雑味/その人間性よ」の意味、読み返しても全く分からないよ! 今週木曜日発売の『ぴあ』関東版で準決勝出場コンビ63組を全組レポしているので、詳しくはそっち読ん…
仕事の都合で生まれて初めてメモを取りながらお笑いを見る。終演後、ノートをまずハマカーンから読み返したら「トップバッター」としか書いていなかった。こんな作業、二度とするまい。
12組の芸人がかなり洗練されたネタを披露する高値安定型イベント。パンクブーブーとPOISON GIRL BANDに復調の気配を感じた。 しかし高値安定の中で一組激しすぎる乱高下を描いていたのが中川家。浅草で2本漫才をこなして渋滞の道をたどってきたと語る礼二は…
恥ずかしながら私は青春小説が好きだ。ジョギングもたしなむ。三浦しをんの『私が語りはじめた彼は』も面白かった。だから箱根駅伝を舞台にした彼女の新刊『風が強く吹いている』は期待を寄せた。そしてさきほど読み終えた冊子を卓袱台の上にのせてローリン…