M-1グランプリ2006敗者復活戦(有明コロシアム)

クリスマス・イブ。その慌しい日に交通の便が悪い有明で。その遠い地にあるテニスのメッカ・有明コロシアムで。その会場も屋根を開けた屋外仕様で。その寒空の下、50組以上が漫才をする。これだけの「わざわざそこまでして漫才やるかね」感がある中で行われる漫才は、逆境だけからふつふつ湧いてくるある種の崇高さが漂っていた。のであるが、その清冽な空気を全てぶち壊していったのが、BODY・増谷キートンが純粋無垢な姿をさらして挑んだ舞台大陸横断と、カリカの目を覆いたくなるドタバタ時間稼ぎ。真剣にテニスで雌雄を決しようという時に、金玉を片方出して「これがテニスボールだよ〜ん」と跳ね回るぐらい人をバカにした行為だ。もちろん私はマックスで笑った。天津・木村の詩吟も2分以上続けてくれれば最高だったのに。
本選については、眞鍋かおりによる化粧の誤った方向性・唯我独尊具合が、マナベオンリーワン「M-1」であるなあと感じ入りました。