2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

第16回・無限落語(お江戸日本橋亭)

新作落語の会は柳家喬太郎の登場で大入り満員に。主宰の三遊亭円丈は自分で作ったネタおろしのルールを「時間がなかったから昔のネタ「あんたのせい家族」をやる」と堂々と無視し、噺の順番もあやしく、サゲは忘れたのか作ってなかったのか実にいい加減。そ…

ダイナマイト関西2008決勝大会(大阪府立体育会館)

前回の府立大会ほどの圧倒的多幸感には欠けていたものの、終わってみれば「大阪まで行ってよかった」という感想だけが残るイベント。和田ラヂヲに敗れたハチミツ二郎が自身のサイトで「オレの夏が終わった」と綴っていた。比べるべくもないけれど、私の夏も…

ナイツ「21世紀大ナイツ展」(シアターモリエール)

デビュー以来の、幻のコント期→毒舌漫才期→漫才コント期→野球漫才期→現在の言い間違い漫才までをネタでたどる考古学ライブは、1時間半3000円の単価も納得の濃縮度。これまでの名作をつぎ込んだ言い間違い漫才4連発も既視感であふれているのに、情報量が多く…

世界のナベアツ 追加公演(ルミネtheよしもと)

誰がどう見ても売れかけて多忙の渡辺鐘は、顔の血色が悪く、目は血走っていて、後半につれて声が涸れだすなど、39歳らしい疲労ぶりをありありと露呈。しかし疲れがいい具合に脳の箍(たが)をはがしたのか、ネタは狂気全開の絶好調モードで拝みたくなるよう…

井下好井vsタモンズ エリートヤンキー前説争奪戦(シアターブラッツ)

お誘いを受けてシアターブラッツへ。イベント名を見ただけでは何のライブかよく分からないと思うが、東京吉本の若手芸人であるエリートヤンキー単独公演の前説権をめぐって、井下好井とタモンズが争うライブである。そしてお笑いファンには改めて説明するま…

立川談笑月例独演会(お江戸日本橋亭)

冒頭の枕が結構ずぶずぶのまま1時間も続いたせいか、肝心の噺「ぞろぞろ」「青菜」でところどころ寝てしまった。こんな私にとやかく語る資格などない。それはそれとして「デカい図体」「早稲田大学卒」「顔の系統が同じ」「異端児の天才」の要素が重なって、…

大秒殺(日比谷野外音楽堂)

注目芸人から若手まで100人の芸人が集まって4時間も一発ギャグに明け暮れるお祭りイベント。芸人の圧倒的な質量、開放感あふれる大会場、荒れた天気が開演直前に収まる奇跡などが重なり、イベントが盛り上がることに何ひとつ疑問を抱かなかったが、蓋を開け…

ダイアン単独ライブ「トウキョウダイアン」(シアターブラッツ)

漫才6本にトークコーナー2つという中身の濃いライブは、どれも面白い漫才が続く中、「相撲を知らない西澤が津田に競技の説明を求める」ネタが衝撃の出来。ライブの幕間映像ではちょくちょく「年末に1000万円を獲る」ことを主張していたが、本当に大金を稼ぐ…

ライス単独ライブ「サボコ」(北沢タウンホール)

メディア露出がほとんどないのにもかかわらずチケットがほぼ即完売、そして会場には女子がむせ返るライスの単独へ。相変わらずコントはクセのある変化球ばかり投げてストレートを一球も放らなかった印象で、球種に溺れて地味な中継ぎ投手の道へ向かわなけれ…

「アメトーーク」と実話GONナックルズが夢のコラボ! 「黒社会芸人」

2003年6月21日、4500人の観客が集まった「ダイナマイト関西」大阪府立体育会館大会。バッファロー吾郎・木村は「この大会までにデビューから14年もかかった。それもオレらの目の前をチンタラ走るバカがいたからだ! 決着つけてやるよコノヤロー」と雨上がり…

ダイナマイト関西2008 ルミネtheよしもと予選(6)(ルミネtheよしもと)

予選大会優勝者の顔ぶれを見て、「ほとんどが漫才じゃなくて”コントの国の住民”だなー」と思っていたら、決勝戦はキングオブコメディのコンビ対決に。両者とも全試合で太い笑いをおこし続けた挙句、今野以上の安定感を見せた高橋が優勝し、見事に痴漢容疑の…

ものまねプロレス祭2008 まねんのか!(後楽園ホール)

太田プロを中心にプロレス偏愛芸人が集まり、リングの上で中学生レベルの死闘を繰り広げる真夏の祭典。詳細はこちらに。 お笑い&プロレス好きの心を満たす莫迦々々しい試合が続く中、特に心をくすぐられたのが寺門ジモンの対戦だった。後輩芸人たちをなぎ倒…

中川家の寄席(新宿末広亭)

いつも客の雰囲気がよく中川家も常に面白いという、ものすごい斬新なたとえをすると宝物のような漫才ライブ。この日は昭和のいる・こいる師匠をゲストに迎えたが、礼二は次回呼びたいゲストとして鉄道ものまね界の先頭車両こと立川真司を猛プッシュ。「鉄道…

ダイナマイト関西2008 ルミネtheよしもと予選(5)ノンジャンル予選(ルミネtheよしもと)

芸人以外の職業を集めた大喜利戦士12人によるトーナメントの決勝は、「ザ・ギャグ」とでも言うべき構造のはっきりした力ある回答をバシバシ投じるせきしろvs輪郭がはっきしなくて面妖だけど豪快に笑える回答を量産するレオちゃんという全く違うタイプによる…

オールナイトピンク寄席〜オール下ネタ大進撃!〜(ルミネtheよしもと)

イベント名が全てを物語っていて、それ以上つけたす言葉が一言も見当たらないイベント。東西やら多忙やらの枠を超え、当然のようにシャンプーハット・小出水、ケンドーコバヤシ、すっちー、増谷キートンなど、下ネタの向こう側にあるコクのあるエロスを提示…