井下好井vsタモンズ エリートヤンキー前説争奪戦(シアターブラッツ)

お誘いを受けてシアターブラッツへ。イベント名を見ただけでは何のライブかよく分からないと思うが、東京吉本の若手芸人であるエリートヤンキー単独公演の前説権をめぐって、井下好井とタモンズが争うライブである。そしてお笑いファンには改めて説明するまでもないが、井下好井とタモンズは共に関西出身&東京NSC11期生の芸歴3年目で、2年先輩にあたる囲碁将棋率いる囲碁将棋軍団の構成員である。さらに勘のいい人なら気がついてるに違いないが、囲碁将棋はさらに2年先輩のLLRに従事しているので、大きくいえば2組はLLRファミリーである。というリカちゃんハウスの中の箱庭の砂場で行われるようなスモール興行にもかかわらず、会場には100人を超える観客が詰めかけてほぼ満員。一体お笑い業界はどうなってるんだ。
さてほぼ初見の2組は井下好井が手堅く、タモンズはぼんやりした芸風なのにボケもツッコミも鋭くて、両方とも3年目にしてはの面白さ。いいものを見た。不思議だったのは超若手のライブにしてはオープニング映像がやたらカッコよく、さらにカメオ出演芸人が井下好井vsタモンズについてコメントを残していく豪華な作り。まして驚くことに、次々と芸人が映し出される中、登場した瞬間の歓声の大きさがLLR・福田(歓喜に満ちた嬌声)>キングコング・西野(ああ、という相槌)>ガリットチュウ・福島によるせんとくんのモノマネ(ほぼ無視)だったのだ。順番逆だろ! 絶対に福島のせんとくんが一番ありがたいだろ! 君達は『虎の門』の「あの人ならこんなこと言いそうだなぁ選手権」に出場した福島が「奈良のせんとくんがキャラクター問題に対して言いそうな一言」で披露した屈指の好ギャグ「どっちでもいいよ〜」(結果は予選落ち)を見てないのか! なお福島は井下好井vsタモンズの勝負の行方について「どっちでもいいよ〜」で片付けず、比較的真面目にコメントしてました。一体お笑い業界はどうなってるんだ。