2004-12-01から1ヶ月間の記事一覧

給食当番、グレープフルーツちょうだい

リキッドルームでゆらゆら帝国のライブを見る。頭蓋骨の内側でぷるぷると揺れる脳が、終わってみたらサイコロ状の豆腐になっていたような衝撃。ステージに上がる3人の妖気を見て、絶対にルームメイトとして部屋をシェアしたくないと思う。 ところで坂本慎太…

一人メールアワード2004

ホメイニ師も腿を上げて走る師走、みなさんいかがお過ごしでしょうか。ちゃんと年内最後の生ごみ回収日に、思い出の臍の緒を泣きながら捨てましたか? 結構! それ以上の理由は深く聞かないから先へ! さて除夜の鐘で借金を翌年に繰り越し、恩赦で元金全額返…

アーウィン・ショーを和訳すると哀川翔

あれは東京の街が銀世界に包まれる前夜の話。僕は目の前で揺れるキャンドルを眺めながら、ドラフトビールの泡で唇を湿らせていた。 ある雑誌の忘年会に参加するまま2次会へと流れ、今は薄暗い地下の酒場で関係者と卓を囲んでいる。僕の横に座ったアダルト記…

どっちの料理ショー、田麩(でんぶ)vs寿司のビニール笹

岡村孝子と離婚した元・西武の石井浩郎が再婚。スポーツ新聞の見出しは”男・石井、レースクイーンと結婚!”。これは男の行為なのか、そうではないのか。 講談社から出ている乙武洋匡の文庫は『五体不満足・完全版』。どっちなのか。 芸人のアンタッチャブル…

ある意味、真の東京ダイナマイトは石原慎太郎

M-1グランプリ直前、昂揚で胸がはちきれそうになり、友人から借りた『ベリーベリー! base』のストリークの漫才を見て心をクールダウンさせる。風俗店に行く前に週刊プレイボーイのグラビアで自慰するような心境だ。 さて島田紳助と松本人志がいない審査員席…

WHO is MAKITA?(Eggman)

日々ギャグを浴びて身をヒリヒリさせていないと気が済まない劇場通院者にとっては、M-1グランプリも笑いという大河において観光客が群がる1スポットに過ぎないのである。ということで今日はマキタスポーツの1st単独ライブという、もう一つの”M-1”へ。 くす…

ソドムの一場

楽天の一場に注目したのは、入団記者会見が発端だった。いきなり「大リーグを目指します!」と大学初投稿日から日能研カバンをぶらさげて通うような仮面浪人の告白に大層シビれたものだが、今度はできあがりました結婚である。それも”コンビニで一目惚れ””交…

審査員には淡谷のり子&仮装した赤塚不二夫先生を!

M-1グランプリ審査員の布陣がテレビ朝日HPで発表されている。 西川きよし(おそらく大会委員長ではなく審査員枠)、南原清隆、大竹まこと、中田カウス、島田洋七、春風亭小朝、ラサール石井 そこで第1回以来審査席に着く西川きよし・春風亭小朝両師匠の功…

絹。7(しもきた空間リバティ)

演劇系コントを中心に、1組に15分が与えられるショーケースライブ。大袈裟でも何でもなく、20年ぶりに、そして生で初めて太田スセリ(元・ペコちゃん)のネタを見た。古参OLを演じる一人芝居は手堅い出来で、モロ師岡のネタをそのまま女性に移植したような質…

パークハイアットホテル・インザパーク

チャイルドマシーンの解散を知る。芸人が解散した時に感じる喪失感は、いつだって変わらない。 私がチャイルドマシーンをよく見たのは、ルミネtheよしもとが出来た秋の「5じ6じ」だ。あの頃、二人の漫才の完成度は頭ひとつ抜けていて、他のメンバーとは小…

バッファロー吾郎の23時間半ライブ(Zepp Osaka)

『ダイナマイト関西』が笑いのナイフを咽喉元に突きつける企画であるなら、23時間半ライブはそのナイフを使って延々と林檎を剥き続けるようなイベントだった。終演後、胸に押し寄せてくるものは「凄いものを見せられた」という感動でなく「大爆笑もだだ滑り…

けものたちは故郷をめざす(原付で)

『cobaがcobaをカバー!』と題されたCDを見かけて、反射的に「勝手にやってろ莫迦」と呟いていました。さて右のアンテナに登録されたサイトを閲覧していたところ、唐突に映画『燃えつきた地図』情報に直面して慄然とする。 ちょうど安部公房の同原作を読み…

ジャリズム☆ナイト(笹塚ファクトリー)

笹塚に拠点を移してから毎回見ているジャリズムは、どんどん肩が暖まってきている感じ。渡辺はキレのあるボケが戻ってきただけでなく、やたら大声を上げたり、さらに大声を上げたままハーレーに跨る奇行を繰り出すなど、笑いの国定教科書にはどこにも書かれ…

渋谷新人計画(シアターD)

ケンドーコバヤシのMC見たさに忘年会で浮かれる渋谷へ。イブニング親父。風に言うなら、夜の街へレッツゴー。 登場するのは吉本興業若手なのに、様相が奇天烈山の8合目を越えた芸人ばかりのため、事務所対抗ライブを見ている気分に。ボケの少年がロボトミー…

女と男のイル・ホドン(韓国人)

帳を落とした冬の冷たさは朝露に濡れたオレンジに似ている。そして群青色に染められた空を見上げれば、天蓋は果てしなく遠い。こんな夜、僕は少し時代遅れのピーコートの中で肩を縮めながら、ヌーベルヴァーグが見たい気分になるんだ……。そう、懐かしいペチ…

7じ9じ(ルミネtheよしもと)

笑い飯、麒麟を目当てにチケットを購入していたら、タカアンドトシが代演で登場する嬉しい誤算に。タカアンドトシは普段よりぐっとテンポを抑えて、M-1に向けて馬体重を最終調整している感じ。上手さと安定感が見え隠れした笑い飯には理不尽な寂しさを覚える…

さんま御殿、明石家マンション、さんまのまんまは1LKって、部屋フェチか

『踊る!さんま御殿!!』で目の当たりにした衝撃の光景。テーマは”変えたくない私のやり方”で、明石家さんまはフリーキッカーとしてダチョウ倶楽部リーダー・肥後を指名した。 「僕はメンバーの上島をビックリさせるのが好きで。収録終わったあとに上島の先…

文学賞選考委員だけでは飽き足らずM-1審査員に触手をのばす林真理子

M-1グランプリで懸念されていた審査員問題が、いよいよオフィシャルな場において発表される。 http://www.sponichi.co.jp/osaka/ente/200412/14/ente174004.html 比喩に野球を使うのは工夫が足りないことは知りつつも、第1回M-1グランプリはそこそこ急速が出…

それが答えだ!(全国模試の)

『トップランナー』のウルフルズSP。「バカサバイバー」のカッコよさと、最前列にいた女の子が「いい女」演奏中カメラに狙われた時、そのはにかんだ可愛さにつむじから羊水が吹き出そうになる。 今度ジョン・B・チョッパーが姿を消した時は、シャカ植松と…

毒娘音楽隊(シアターD)

POISON GIRL BANDの初単独は、「こんな時期に単独やらせて……」「1日でライブ用のネタを作りましたから」と吉田が多忙のあまりジーンズを洗っていないせいか、踵を何度もさすりながら愚痴った通り、入場料の500円に見合った完成度。「やる気がない」「テンシ…

サンボの指南書『USSRカニバサミ』

年末のゆらゆら帝国ライブにどうしても行きたくて、リキッドルームの店頭発売に朝から並んでみる。 バンド愛聴歴が短いため、チケットを求めるのは痩せぎすで髪ボサボサのカラーパンツを履いた坂本慎太郎的世界観=カリカ家城みたいな人たちばかりと勝手に想…

世界の中心で、声に出して読みたい日本語

年下の知人を飲みに誘ったところ、 「お金ないんで、今日は家で豆腐食べます!」 とひどく爽やかに断られた。 お金がないから家で豆腐を食べる。なかなか味わい深い言い訳ではある。斉藤孝先生だったら「この言い訳、腹から声を出して言ってみましょう!」と…

法律で保障された国民の義務と権利(おもにシード権)

オールザッツ漫才の概要が若干発表されている。 http://mbs.jp/manzai/ 今年のテーマは”お笑い三つ巴頂上決戦”。その詳細は秘密……全くもって予測不可能! 一体何をするというのか? かろうじて考えられるのは、うめだ、base、ルミネと3劇場を塒(ねぐら)に…

志の輔らくご(PARCO劇場)

初めて生で立川志の輔の高座を鑑賞するため、馴染みのないPARCO劇場へ。以下、公演の仕掛けと『ポートピア連続殺人事件』の衝撃の新犯人が明記されているので、これから見る人は注意を。 当日券を求めたところ、与えられたチケットはなんと補助席ながらも前3…

マムシ柳田が発足するスナックのマスターズリーグ

東京ドームにマスターズリーグの東京ドリームスvs福岡ドンタクズを見に行く。村田兆治が投じる140キロの球ばかりに話題が集中するが、斉藤明夫が130キロ出していることの方が驚きだ。全然、速球派とか節制しているキャラじゃないのに。49歳で頭ずぶ剥けのオ…

南海キャンディーズ・山崎が急病。代理役に指名される田丸麻紀

普段はビデオ録画したものを高速早送りして、1時間の番組を9秒85(追い風参考記録)で見てしまう『笑いの金メダル』。昨晩たまたまオンタイムで視聴したら、その渇いた風だけが吹き抜けていく内容に、ひとつの死を看取る感情を覚えた。 いろんな企画を投入し…

塀の中に埋められた懲りない面々

安部譲二『日本怪死人列伝』を読む。 戦後の日本史において迷宮入りになった12の怪死事件に、我らがジョージ・A・ベッシュが迫る内容。しかし証拠や証言を積み重ねて真相に肉薄する堅実きわまりない手法をジョージが使うはずもなく、ほとんど取材しないわが…

座頭市が踊り狂うカツシンサンバ

知人に誘われて、なぜか某外資系企業のクリスマスパーティーに潜入。 都内のお洒落一等地にあるイタリア料理店を借りきったパーティーの模様は、二階の一画から見下ろすことができる。約300人の社員が立食して談笑しているのだが、日本の忘年会と違い、酒を…

ズッコケ三人組がコシノ三姉妹で映画化決定

まだ続いていたとは。そして完結を迎えるとは。 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041130i506.htm なんだかんだ言っても私の読書原体験としてすぐに思い浮かぶ書籍である。小学校の図書室で『ズッコケ三人組』と舟崎克彦の『ぽっぺん先生』、それに…