文学賞選考委員だけでは飽き足らずM-1審査員に触手をのばす林真理子

M-1グランプリで懸念されていた審査員問題が、いよいよオフィシャルな場において発表される。
http://www.sponichi.co.jp/osaka/ente/200412/14/ente174004.html
比喩に野球を使うのは工夫が足りないことは知りつつも、第1回M-1グランプリはそこそこ急速が出て制球力もある先発完投型投手の見本市だった。
それが今年は投手としての総合力より、誰も投げられない決め球があるかという一点が問われる大会に。ノーコンだけど球は滅法速い笑い飯。打者にぶつけても内角を突ける千鳥。軽い球質ながらもスライダーとシュートが異常にキレるタカアンドトシ。ドロップは1メートル落ちるが、たまにバッターに届かないPOISON GIRL BAND。実はドリームボールを隠しているらしい南海キャンディーズ(どちらが水原勇気でどちらが岩田鉄五郎かは未確認)。いい時は完全試合、悪い時はクラブハウスでお腹を壊す東京ダイナマイトは外国人投手で、フライを取る時、デカい声を出せるのがアンタッチャブル。あとトータルテンボスの藤田は、投手だった静岡の高校球児時代に肩を壊しました。
そんな若手が審査員から3アウト奪取を狙うというのがM-1グランプリの命題だとしたら、もっとも投げにくい相手が誰かは語るまでもないだろう。そう、なあなあの審査がはびこる中、一人だけ辛口評論で気を吐く針すなお先生だ。清水アキラがさんざん下ネタ振りまいたあとに泣こうがビジーフォーが誰だか知らねえ70年代のカッレジチャートミュージシャンのマネでお茶を濁そうが針先生が8点といえば8点! でもJT広告の針先生の似顔絵は7点。
それはさておき、松本人志である。第1回の麒麟松本人志から鮮やかに1ストライク取っただけで、その存在を世間に焼けつけた。回を重ねるごとに松本からカウントが稼ぎやすくなっているのは明白な事実で、今年あたりその姿は日ハムにトレードされた時期の落合博満と重なるような気もする。しかし晩年を迎えようと落合は落合であるように、我々はバッターボックスで静かに若手のフォームを睨む松本の姿を見たいのだ。ある意味、M-1のMは松本のMなのである。あとものまね王座決定戦のM。

ところでこれといった話題がないweblogでも、女性が性的なことを書いていればつい読んでしまうという不条理。これからは東欧風にブログビッチと呼ぶことにします。