ジャリズム☆ナイト(笹塚ファクトリー)

笹塚に拠点を移してから毎回見ているジャリズムは、どんどん肩が暖まってきている感じ。渡辺はキレのあるボケが戻ってきただけでなく、やたら大声を上げたり、さらに大声を上げたままハーレーに跨る奇行を繰り出すなど、笑いの国定教科書にはどこにも書かれていない”狂気”の部分も垣間見れて嬉しい。山下も低い温度でツッコんだり、トークをふくらませては自爆するなど、いい仕事ぶりを発揮。今のジャリズムを見ていると、滅んだ恐竜のたった遺伝子一つがうまいこと復元したような感慨を覚える。
ところでこのライブで特筆すべきことは客の雰囲気の良さ。過剰に笑うヌケサク、ライブ中に携帯電話で時間を確かめるへちゃむくれが誰もいない。渡辺が今年思いついたNo1ギャグとして披露した「”女尻シリーズ”を見る時は、部屋の電気を点けて遠くから見てね!」(本当にいいギャグだ)は、客の3割を占める男性が爆笑し、残りの女性は沈黙をキープと見事なまでの良識に落ち着いていた。私がAVを見る時は部屋を真っ暗にしてモニターに鼻をこすりつけるが、人妻ものと痴女ものしか見ないので特に問題はありません。