坊主の目を盗んで和尚様は蜜を舐めていました。女体に塗って

陽射しが柔らかい朝にパンを買いに行く道中。黄色いセーターにチェックのミニスカートの女の子が自転車を漕いでいた。長い髪をなびかせながら立ち漕ぎで平坦な道を颯爽と通り過ぎていく。尻ポケットにラブレターを押し込んでいたなら、絶対に走って告白しそうな後姿。
そして帰って部屋ではちみつパンを食べていると、開け放った窓から蜜蜂が迷い込んでくるではないか。蜜蜂はパンの周りで小刻みに踊ると、ぶん、という音を立てて空に消えていった。
湖で顔を洗い、裏山でレンゲの花を摘み、道行く牧童と挨拶を交わす。日常は静かなセンチメンタルとメルヘンに満ちている。この連休の三日間、家にこもってエロ雑誌の原稿を書き続けた私が言うのだから間違いありません。蜜壺があるのは畑だけではない。