清水宏の真夏の大作戦!!(日比谷野外音楽堂)

清水宏のワケの分からなさを目撃するため、野音に1000人以上の観客が集結。ライブのほとんどは、おそらく1時間以上に及んだ「ヒップホップのコンテストに見よう見まねで挑み、結果討ち死」の体験トークで、このすべらない話が絶品。深夜ラジオでパーソナリティの話がノリまくって、番組をまるまるトークに費やす回を連想させた。もう別にわざわざライブをやらず、ポッドキャストで流してればいいんじゃないのか。
そして案の定というか、その後のネタはトークのおかげで潰れたハガキコーナーのようにゆるやかに失速。清水はすべてをご破算にするべく客席に飛び込み、今日も緊張の上限を超えて狂気ゾーンに突入したことを示す瞳と表情と汗の量で会場中を走り回った。バカでかい野音なのにかかわらず、会場中に漠と広がる「次に自分がいじられるんじゃないか……」という不安感は、客が30人しかいない新宿Fu-と全く同じだったことがすごい。やっぱりわざわざ野音でやらず、下北沢の小劇場でやっていればよかったんじゃないのか。