年忘れ漫才SPライブ(シアターモリエール)

トップバッターの井下好井から、トリのパンクブーブーまで、21組がほぼ面白いライブ。助詞を変えて童話を語るトンファーの漫才が、のしあがってきた頃の海砂利水魚を思わせる完成度で素晴らしかった。あと半年前までスタッフだと思っていた女性コンビのメメもできる子だということを確認する。
ただ若手21組の中、どうしてロシアンモンキーのようなベテランが混じっていたのだろう。あのスーツのたっぷりとした着こなし、「今日は3分のネタを7分でやるから伸ばしていかな」と語る余裕、そして何よりツッコミ・川口がものすごい小さいトーンで発する「やめとけ」。あれで芸歴9年のはずがない。来年、M-1のネタ時間が15分に改変したらナイツと優勝を争うことは必至。覆面かぶって寄席に出ていないか、今度浅草に偵察しに行こう。