オールスターチーム対抗大喜利合戦〜木村さんチームvs竹若さんチーム〜(よしもとプリンスシアター)

バッファロー吾郎が仕切る穏やかな大喜利ライブは、野性爆弾・川島が破壊的な回答と傍若無人な振る舞いで表立って活躍する中、大山英雄の動向から目が離せなくなる。開始早々「大喜利と言ったら僕でしょ!」「だって僕、ジュニアの友達ですよ!」「これ、今田さんからもらったジャケットですから!」と気を吐いたかと思えば、イベント中は隠密のように気配を消して、観客がその存在を忘れかけたエンディングに「このイベントのMVP、僕でしょ!」と蘇生していた。昔、小林よしのりだったか、ピークを過ぎた武藤敬司のことを「武藤がイメージ通りの動きをしてくれなくなった・・・」と嘆いてたが、大山の態度はまるで観客がコントローラーを握ってるかのよう。大山がお題についてしつこく確認する横で、小籔が終始苦虫を噛み潰す表情をしていたのも、私がボタンを押した通りだ。ただチームが「いつ・どこで。誰が・何をした」を分担して答える大喜利で、「いつ」担当になった大山が「俺、こういうの得意かもしれんな」と呟きながら、何のふくらみも生まない回答の「今日」を自信満々に答えることだけは想像できなかった。あの自信、どこから生まれたんだ。