「そこのベルカという猫、吠えないのか?」「ニャー」

次回の直木賞候補の面子がすごいことになっている。
伊坂幸太郎・荻原浩・恩田陸・恒川光太郎・東野圭吾・姫野カオルコ
恒川光太郎以外は「あれ?まだ直木賞獲ってなかったの?」と思わせる錚々たる顔ぶれ。ゴールしたように見せかけてほとんど誰も完全制覇していないSASUKEオールスターズのようだ。次々と後輩に抜かれていく東野圭吾はまるで中間小説界の山田さん。山田さんといっても最近出てきた雪中でジョギングするポッと出の消防士の方じゃないからな! 俺がSASUKEで山田といったらミスターSASUKEこと職業・鉄工所アルバイトの山田勝己! 年末放送分でも第1ステージをゴール直前でタイムアップという新たな手法でクリアできず、2005年爆笑収めさせてもらいました!
そして芥川賞候補には松尾スズキの名前が。劇作家と芥川賞の相性は事のほか悪くない。しかし豊崎由美ほどの目利きでない私にしたって、宮本シャイン輝・津本サンシャイン陽、石原ライト(右)慎太郎の輝きを失ったのにシャイニングとはこれいかに御三家が審査員に名を連ねている時点で受賞の可能性は極薄であろうことぐらい分かる。どう見ても初っ端の関門をクリアできないという意味では、SASUKEに登場するプロ野球OB陣に近いかも。実況の初田啓介、西崎幸広が池に落ちる場面で「トレンディエースが落ちる! 落ち方までトレンディ〜!」って手を抜きすぎだ。松尾SUZUKIの健闘を祈る。