ハバナ産葉巻をくわえてプラスチックバットを振り回す岩鬼

好企画が多い「excite books」の中でも群を抜くグッドジョブ。
http://media.excite.co.jp/book/news/topics/116/
というのも私は教育テレビで放送していた『ふるさと日本のことば』をせっせと録り溜めた”若い女性が発する方言フェチ”だから。地方に行けばファーストフードで女子高生が語らう付近の席に腰を下ろし、方言を盗み聴いては戦慄(わなな)く真性変態であることを誰に言えましょうか神父さん。方言を盗聴した日はママの顔さえも見れなかった(せんぱーい)。
さてこの記事におけるMVPは、一人称に”わし”を使う『天然コケッコー』の島根弁であることは記者投票で決定済み。そしてもうひとつ興味深いのは『うる星やつら』のラムちゃん言語のルーツが新潟弁という推察である。
とすれば、独特な言葉遣いが混合する『ドカベン』の明訓高校。ここの起源も水島新司先生の出身地・新潟県にあると考えられなくはないか。たとえばワンシーンを再現すると、
「全国のみなさん、お待っとはんでしたー!」(岩鬼)「よくやるずら」(殿馬)「俺のフォークは誰も打てないロッテ」(水島先生が描く伊良部)
つまり新潟人は語尾に「だっちゃ」「はん」「ずら」「ロッテ」を使いこなし、岩鬼が「犬飼」を「飼犬」と呼ぶように漢字二文字の名字は逆さ読みすることになる。恐るべき新潟人。
明訓高校の設定は神奈川県ではないかという指摘もあるだろう。しかし同県出身の私はそこまで多彩な語尾が飛び交う学校は皆無と断言できる。そういう学級に心当たりがないわけでもないが、それ以上は語れないだっちゃずらロッテ。