フットボールアワーとか(シアターモリエール)

全体を通してブラックマヨネーズの活躍がやたら目立ったライブ。トークと大喜利では吉田の小ボケがことごとくヒットし、「お見舞いに何を持っていくか」を考えあぐねるいつもの漫才も圧巻。M-1覇者だから面白いのではなく、面白い芸人がM-1を制することを証明するような舞台だった。
それに対してこの日、神が空気中にちらばる負の分子をかき集めて人の形を与えたのかと思わせたのがレギュラー。松本がスーツを着てこない・死んだ芸人の名前を口にして客席をざわつかせる・トークもグダグダという音が聞こえるほどにグダグダ・ネタはいつもの節分ネタ・大喜利は全面的に下ネタを採用など、その姿はまさにキング・オブ・おちょけ。しかしそこに調子に乗っている天狗臭は全くなく、着地すべきところに着地した安定感だけが漂っていた。このまま一年中、節分ネタをやっていても私は驚かない。