ハブの恥毒祭2010啓蟄前夜祭プラス(シアターブラッツ)

イベント名こそ「春の単独祭り」に引っ掛けたとかろうじて想像できるもの、その中身はといえば数々のライブ告知でBコース・ハブが「バナナ食べ放題です」と発表していた以外、全く手がかりのないイベントへ。
オープニングでMCのガリットチュウ・熊谷とカリカ・林が出演者を呼び込むと、一度はけたはずの出演者らしき者が何度も姿を現し、覚えているだけでも、アバターセルジオ越後蛭子能収(RG)、BEGINのボーカル、大勝軒のオヤジ・山岸、なんつっ亭のオヤジ・古谷(セブンバイセブン・玉城)、 WANDSの上杉、FIELD OF VIEWのドラム、一木 NEXT DOOR(ハンマミーヤ・一木)、サインが決まらない石井一久、清原のスライディングに吹っ飛ばされた近鉄の光山、広島の長富(DH億)、何らかのチャンピオン、ケタ違いの金を手に入れた男(かたつむり・林)、客に頼まれて近所までモヤシを買いに行くスナックの女、ハム(カリカ・家城)、スジコ、ノドチンコ、豆もやし(Bコース・ハブ)、ハブ(Bコース・ナベ)などが次々登場。結局オープニングだけで45分も費やしていた。
その後ライブはハンマミーヤ・一木、かたつむり・林、セブンバイセブン・玉城による30分単独×3本へとなだれこむわけだが、その記憶は全て吹っ飛んだ。なぜならエンディングが凄すぎたからである。舞台には全メンバーが集結し、マツケンサンバに合わせてハブの単独にちなんだ「ハブタンサンバ」を、ピンクの浴衣着用のRGをセンターに据えて大合唱。
♪ハ〜ブ〜タ〜ン、サ〜ン〜バ〜、オレッ!
いよいよ締めにさしかかる部分では振り付けも揃い、3時間を越えたライブも終りだなと思っていると、再び「マツケンサンバ」のイントロが聞こえてきた。また最初から踊りだす出演者たち。
♪ハ〜ブ〜タ〜ン、サ〜ン〜バ〜、オレッ!
いよいよ締めにさしかかる部分では振り付けも揃い、3時間を越えたライブも終りだなと思っていると、再び「マツケンサンバ」のイントロが聞こえてきた。また最初から踊りだす出演者たち。
♪ハ〜ブ〜タ〜ン、サ〜ン〜バ〜、オレッ!
いよいよ締めにさしかかる部分では振り付けも揃い、3時間を越えたライブも終りだなと思っていると、再び「マツケンサンバ」のイントロが聞こえてきた。また最初から踊りだす出演者たち。
気がつけばそんな無間地獄も20分に突入していた。
体力の限界に達したデッカッチャン、Bコース・ナベなど一部の出演者は舞台から逃走し、残る芸人も消耗の色を隠せない。するとあろうことに主宰のハブが客席に下り、すわ脱走か? の空気が広がる中、客席中央に陣取ると、舞台中央のRGを正視してハブタンサンバを踊り始めた。
肌色ブリーフ一丁(乳首はニプレス着用)という見慣れたハブの姿に改めて心打たれたのか、RGもするするとピンクの浴衣を脱ぎ捨てると、これまたいつもの赤褌一枚に。そしてエンドレスに流れる「マツケンサンバ」に合わせて、ハブとRGは合わせ鏡のように踊り続けた。なぜか途中から「恋せよアミーゴ踊ろうセニョリータ」の箇所になると市川海老蔵的キメ顔を見せるようになったRG。サビで「これだから! ♪やめられな〜い〜ぜ〜」の替え歌を入れ込んできたハブ。あまりのバカバカしさに、曲が始まってからほとんどの時間、私は笑っていた。魂が洗われるほど笑った。客席を見回すと4割の客が笑っていた。3割がどうしていいか分からず途方に暮れ、2割は明らかに早く帰りたがっていた。1割は本当に帰っていた。
結局、30分をまたぐかどうかという頃、スタッフの心が折れたのか、音楽が終了。ライブは強制的に幕を閉じた。1日にまたがって行われるお笑いフェス「ハブの恥毒祭」は、この後にも2公演行われたわけだが、参加できなかった私は詳細を知らない。ただ唯一分かっていること。それは一生分のマツケンサンバを聞いたということである。