コントorDIE(劇場バイタス)

漫才ライブ「漫才orDIE」でイキのいい若手をいち早く起用し、後にM-1決勝に進出した際、「あいつらは大谷チルドレンだからね」と主張するのがライフワーク化しつつあるダイノジ・大谷が、「キングオブコント」でも同じことをやりたいがため立ち上げた気がしてくるコントライブ。だからその選球眼に曇りはなく、今回招いた若手はジューシーズとライスだった。最後のアドリブ集団コント2本が「最終的に全員死ぬ。そこにジューシーズ・松橋が未来からやって来て、みんな生き返ったり、やっぱり死んだりする」というぐだぐだのスーパーロークオリティな展開に爆笑する。
ダイノジのライブは中身が充実しているだけでなく、ゴシップの宝庫としても重用しているのだが、この日も急遽出演が決まった少年感覚の「ボケは現役のテレビ局ADで、ツッコミは同じ年の姉がおり、その姉が・・・」の話に「おお」と身を乗り出し、大谷による「パンクブーブーM-1の最終決戦に駒を進めた時、佐藤の元・相方であるどんぴしゃ・赤峯は・・・」の話に「ほ〜」と舌鼓を打ち、さらに「若手トリオ・ありがとうが解散した」の情報に「えっ!」と短く叫んだ。私がありがとうについて知ってることといえば、一人がホスト出身で、一人がファンの子を真面目に口説いて公式につきあったという事実だけ。若手芸人の解散にいちいち胸を痛めて、心の広さを演出したがる癖を早く治したい。