東京吉本若手漫才協会(よしもとプリンスシアター)

東京吉本漫才協会とは、M-1以降の漫才を牽引するために作られたものの、旗揚げ公演で会長・副会長として協会を牛耳るロシアンモンキーがピカピカにスベり、その後も参謀的存在のLLRが暗黒世界への扉を開くようにスベり、結果、最近は客が「今日はどんな血が見れるかな?」「どんな激しいバンプが見れるかな?」という気持ちで会場に向かうようになった、大日本プロレスのような興行である。
さて弟4回公演を迎えた今回、自分たちの出番を中トリ、その前にイケイケのタモンズを配置するロシアンモンキーは、おそらく三谷幸喜の脚本ぐらいありとあらゆる伏線を張って、自分たちがウケてLLRが生贄になる計算式のもと舞台を運営。しかしどのコンビも安定して面白く、今回は血が流れなかった。
めでたしめでたし。以上報告おしまい。とならないのが漫才協会のいいところ。このライブ、とにかく長かったのである。確か2時間20分ぐらいだったはずだが、終盤の時の進まなさは『ザ・ガマン』決勝のビーチに作ったサウナで鍋をつつくレベル。オープニングトーク40分、エンディングトーク30分弱の舞台は、予告編1時間、本編2分 エンドロール3日の映画を見てるようだった。
全ての原因は、オープニングは自分たちの出番にピークを持って行くための作戦として、エンディングはウケた結果に気持ちよくなってのピロートークとして、他芸人と延々とからむロシアンモンキー中須会長、川口副会長にあることは明白だ。しかし最近、ロシアンモンキーの単独に行った知人の証言によれば、とにかくネタを引き伸ばして時間を埋めることに全力を注いでいるらしい。時間がほしいのか要らないのかどっちなんだ。というかなんでこんな年末に単独やってるんだ。