クロスバー直撃単独ライブ「ベストオブクロスバー2 1889〜2012」(シアターブラッツ)

クロスバー直撃の単独は、イベントタイトルでボケ、ライブ前に配られたアンケートでボケ、当然ネタでボケ、幕間映像でボケ、エンドロールでボケ、最後の挨拶でボケ、出口に置いた花でボケ、渡邊は完全無欠に似てないモノマネ・GOGOヒロミを封印して鯖を抱いたフォークシンガー・さばまさしでボケ、前野は太ってボケ、余韻だの感傷だの“含み”が一切なく、湯水のようにただただボケを垂れ流していた。もうコント始まった瞬間から、ボケに向かって最短距離で走るだけ。キャリア10年経ってもあんなに馬鹿の体力が落ちないなんて、カッコよすぎる。
得意の小道具もナイフからMRI装置まで異様な物量で、しかもその数はあれだけのボケ数を上回っているようだった。幕間映像で自室がスタジオのように扱われていた和牛・川西も、エンディングで顔を出した後輩のコマンダンテも、クロスバー直撃と絡むともはやボケるための道具にしか見えない。