百式(ルミネtheよしもと)

2丁拳銃による100分漫才。小掘らしい小器用な発想の新ネタをたっぷり見せたあと、恒例になりつつある修士がボケの漫才や、NSC生徒が作ったようなずぶずぶコントを投入し、最後はM-1のファーストフードネタを底本にしたコンビニネタで締めるという、ほとんど完璧な舞台。芸歴12年でこんなしんどいことをやり続ける姿勢と実力もすごいが、マンネリで残すところは残し、更新するところは更新して、毎年毎年うっすらと面白くなっているのがまたすごい。「百式2005」の「2005」はただの西暦表示ではなくて、「windows98」のようにバージョンアップした標(しるし)にすら見えてきた。ついでに歯を差し替えてヘドロから脱出しようと目論む小掘は、浮気回数を重ねるごとに「小掘120」と名前を更新していくのもいいかもしれない。