ミスターサスケ・山田勝巳に与えられたファイナル・ステージは”就職”

橋本真也追悼特集だったので、約5年ぶりに『週刊プロレス』を買った。そのまま京王線に乗り込んで「昔は発売日に電車の中で週プロ読んでる奴多かったのになあ」と懐古しながら誌面をめくっていると、隣に立っていたサラリーマンが全く同じ雑誌を熟読していることに気づく。
くしくも我らを乗せた電車は急行・橋本行き。そう、僕らは同じ列車に乗っているのだ−−そんなセンチメンタルを抱きながら目的地の横浜アリーナに到着し、席に腰を下すと二つ隣に座っているのがターザン山本だった。なんだこの神が関知を否定するような低次元のシンクロニシティは。
よっぽどこれ見よがしに雑誌を眺めようかと思うが、「キッドォォォォォ、今の週プロは骨抜きなんだよォォォォォォォォォ!」と怒られると嫌なので踏み止まる。それに俺、キッドじゃないし。
ところで観覧したK-1MAxは不鮮明な決着が多くて不満の残る興業に。帰宅してビデオで見た『SASUKE』の方が数倍面白かった。注目は実況の初田啓介で、ペース配分を考慮しての1stステージの手の抜き方が最高。参加者の愛称を繰り返し叫んでいるだけなんだもの。あと今回は筋力が退化したアホの坂田師匠に、ふくらはぎがないことを確認できて満足でした。