おもしろGP喜利王〜プレ旗揚戦〜(うめだ花月)

今秋からMBSラジオで番組化が決まった大喜利大会の練習試合。番組は吉本以外の参加もOKで、某筋の情報によれば芸人以外の参加も構想中らしい。笑点で四足歩行していた大喜利ダイナマイト関西で立ち上がり、いよいよメディアを巻き込んで走り出したのである。そしてダイナマイト関西が純粋にお笑いIQを問う闘いであれば、聴覚優先でお題がバラエティに富んだ喜利王は芸人運動神経が試される舞台に。
個人的なハイライトはイントロに合わせて曲紹介をする「なりきりDJ」。冒頭のブラックマヨネーズ・吉田の回答が完成度が高かったため後が続かないと思いきや、最終的には全く違う切り口で5人5様の回答が。この空間では芸人が面白いことを開拓した人のマネに走らず、笑いを創っているのだった。
もう一つの見物はスマートな回答が秀才風を吹かせる麒麟・川島の全く対角線上に位置していた吉田。大喜利の内でも外でも、下世話な人間性をひたすら剥き出しにして笑いを起こしていく。泥臭くてどぶ板選挙的で土下座外交な趣は世界中の「ど」を集めたような闘い方で、顔のブツブツに「ど」を嵌め込めば滑らかな肌になりそう。埋まったクレーターは「ドブツ」と呼ぼう。