R-1ネタの祭典(ルミネtheよしもと)

ピン芸人が17名登場するショーケースライブ。テレビでは分からなかったが、パラパラを踊る長州小力は以前よりも腹の立体感・波打ち方が意志を持った生物に近づきつつあり、生で見ることの喜びを感じる。なんでも本人によれば「作った体」とのこと。なんて船木誠勝の真逆を行くローブリッドな肉体改造だろう。
さてこの日一番目を見張ったのは末高斗夢だった。疎開を思わせる物量のダジャレ芸、戦場に紛れ込んだら2秒で射殺されるに違いない原色の衣装、おもに更正のフィールドから指導を受けてそうな短髪、昨年の同ライブから何も変わってないように見えて、明らかに上手くなっているのである。客を眺める余裕、ネタを出す呼吸、そして何よりあのダジャレ芸をこなす蛮勇。とても21歳がやれることではない。というかあんなことしちゃいけない。
帰宅して初めて衆院選自民党圧勝のニュースを知る。あの21歳も選挙に行ったのだろうかと考えていたら、千匹の狂犬の中に放り込まれて「千狂犬。センキョウケン。選挙権」と嬉々として叫ぶ末高斗夢の映像が脳内に溢れてきた。