バカ爆走!(ミニホール新宿Fu-)

本日から渋谷∞ホールを舞台に始まる過酷な芸人淘汰競争「AGE AGE LIVE」。その胎動の瞬間を目に焼きつけねば! とは全く思わず、新宿にいたついでに人力舎の若手ライブを久しぶりに見に行く。以前から薄々感じていた人力舎若手の地味な顔つき&メガネ着用の複合率は冗談を抜かして5割に近づき、その勢いが影響したのか、他事務所のゲストもキャラメルクラッチ(+1メガネ)とどきどきキャンプ(+2メガネ)と万全の布陣に。全員が集まるエンディングは、浪人生の決起集会さながらメガネがむせ返っていた。
そうして聞き分けよさそうな若者が己の中の小さな小さな狂気を限界まで増幅させてネタに昇華させる姿が目立つ中、異彩を放っていたのがピーナッツパンと黄金クリーチャー。女性コンビのピーナッツパンはボケの子が妙な小細工をしていないのにかかわらず、透明で奔放なキャラを確立していた。これはパスコ以来、商品になるピーナッツパンが生まれるかもしれない。黄金クリーチャーは見るからに脳内で正気の軸を失った二人が、瓦礫の上に瓦礫を重ねるような無意味なコントを披露。なんとなく、ただデカい声を張り上げている吉本の若手・スリムクラブとまじあう場を設けたら面白い戦いになるのではと思った。その決戦の場所は一切私に知らせなくてもいい。
なお数日前に鬼ヶ島からメンバー一人が脱退したらしく、この日ステージに上がったのは野田と大川原のみ。エレファントジョンの森枝・加藤と並ぶと、まるで大川原と森枝が組んでいたアメデオ、野田と加藤が組んでいたチャップメンがスワッピングしてるようだった。ここに東京03がいたら、スワッピング&メガネ(+1メガネ)率は極限まで達していたはずだ。