ダイナマイト関西RX(zepp tokyo)

まず特記すべきはお台場で終演時間が23時半だったこと。23時を過ぎた頃から会場には都心なのに山中で日が暮れだすのと同等の不安感が立ちこめ、決勝ではいつも会場を支配する「どうかこのまま戦いが終わらないように……」という多幸感はほとんどなく、「早くとどめを! オラ!」の殺伐とした感情が足元を吹きすさんでいた。もしかすると真剣勝負の揺り戻しで、そろそろゲームコーナー感覚の大喜利の価値が見直される時期なのかもしれない。
内容はといえば、サブカルのコートに立ったせきしろが正確なフォームで3ポイントシュートを決め、その横ではマッスル坂井が力任せな直線ドリブルで敵も味方も突破していた印象。もしマッスル坂井が勝ち進むことで今回放送が決まった地上波の露出が増え、夢のマッスル武道館公演のスポンサーがついていたら……と思うとなんとも残念。しかもそのスポンサーがKYORAKUとザ・リーブだったらどうする!?
ということで今回のダイナマイト関西RXは、大喜利でRelaXするというよりRailが×(ナシ)の記憶ばかりが強く刻まれる興行に。次回は浅草RoXでのリベンジを望みたいところだ。あそこが浅草ロック座と別の施設でただのショッピングビルだとは薄々気がついてるけれど、お台場よりはいいじゃねーか。