本調子やなぎやの会〜柳家の若い衆〜(池袋演芸場)

人気落語家を集めた池袋演芸場の余一会は平日の昼なのに大盛況。柳亭市馬の「堪忍袋」、柳家三三の「花見の仇討」が面白くてそりゃ人入るわと素直に思った。トリは柳家喬太郎の「宮戸川」。恥らう若い男女がじれったさの果てに結局結ばれる展開は日本マンガ最大の金字塔「BOYS BE・・・」にそっくりなことに気づく。俺も来年の落語台本コンクールに「BOYS BE・・・」まるパクリした作品を送ろうかな。新島にナンパツアーへ向かった童貞がジャック・ニコルソンみたいなブスに唇奪われそうになるものの命からがら逃げてそこに突然現われた島の娘が「その唇、ワタシが消毒してア・ゲ・ル」と囁くあのクソつまんねえ第一話とか。
さてこの日、寄席から出ると桜が満開。春一番に煽られた花弁が川の水面で渦を巻いていた。(今日から真面目な演芸評論を目指すので、オチは全部花鳥風月をからめます)