ダイナマイト関西2008 ルミネtheよしもと予選(3)(ルミネtheよしもと)

一般予備予選を終え、カラカラに干上がった脳をビールで潤してからルミネへ。ずん・飯尾が入場してきた瞬間、別に過剰な思い入れもないのに、気がつくと大リーグファンのようなテンションで私は「ウオー」と叫んでいた。きっとはしゃいでいたんだ。この日は他事務所参加組であるラバーガールとずんが活躍し、ラバーガール・大水が軽くて、深くて、正確な回答を連発して納得の優勝。
注目の存在はニブンノゴ・大川で、誰もが注ぎ込まれたお題という水に対し自分なりのフィルターを通して回答を搾り出す中、一人だけ無濾過なのである。漏斗というかほとんどホース。解説席に着いた同期のハローバイバイ・金成が「彼は頭に浮かんだフレーズをつなげてるだけですからねえ」と指摘した通りの脳内だだ漏れ戦法で奇答を量産。誰も言及していなかったが途中対戦相手のずん・やすが「(紅白歌合戦の裏番組は)サルカニ合戦」の答えを出してからは、影響を受けたらしく、答えに柿やら蟹やらが登場するのだった。しかし素人予選に潜りこんで分かったのは、あんなムチャクチャな水圧もプロにしか出せないのである。
なお私の席は解説席とバックステージをつなぐ扉の近くで、解説の役割を終えた芸人がスタッフの誘導なしに扉を隠す黒幕をくぐって退場していく姿が見えた。しかし大川だけは余裕で黒幕を通過し、会場の後方へずんずん進んで姿を消した。一体どんな圧が背中を押してるんだ。