ワンコインライブ「村上ショージ独演会」(ルミネtheよしもと)

村上ショージの独演会がなんと500円で見れるというのでルミネへ。まず出てくるなり「500円でも高いかもしれません。ごめんなさい」と何度も頭を下げ、独演会を謳っているのにかかわらず開演3分でぜんじろうと作家の諸岡立身を呼びこむ。そして発した言葉が「ぜんじろうと「M-1」に出ようと思うんです。これからネタの会議を開くので、お客さんも意見をください!」
かつてダイノジ・大谷は「ショージ師匠はすごい。お客さんの下に廻るから」と語った。私は生で見たことないので海人みたいに深ーく潜るのだろうなと思っていたら、想像をはるか超えてUボートみたいな潜水深度&速度である。モグリの近代兵器だ。
さらに客に「これで本選でスベったらみなさんにも責任ありますから」と共犯関係を強いると、30分間ウケたりスベったりして汗ひとつかいてなかった。本当に何も考えず舞台に立ち、本当にスベることを恐れていないのである。これは漢(おとこ)だ! 最後は「やっぱり今日の舞台、カスカスだったでしょ?」とさらにひと潜りの呼びかけをして、舞台を去っていった。
あの余裕はキャリアが成せる技なのだろうが、時折混じる「最近、吉本の副社長と仲がいいねん」「こないだルミネの支配人には梅を送っておいたから」などのコメントも余裕の後ろ盾を感じさせた。シビれることこのうえない。