DVD”濃い口”トークラジオ(ロフトプラスワン)

北野誠と竹内義和によるラジオ『サイキック青年団』の東京出張版イベント。とある取材で関係者に「うちの猥婦がサイキッカーなんです」と無駄口を叩いていたら招待してくれた。サイキックの本質をよく理解していない私ごときが参加してすいません。
と恐縮しながらも、醜聞発祥の地・上方のゴシップを2時間にわたって堪能。終盤、「森脇健児の楽屋噺」をきっかけに私が熱い視線を注ぐ松竹芸人・若井たまる師匠経営の居酒屋情報が出てきたことにもシビれる。
中でも「もし誰かをホモと思ったらその瞬間、そいつはホモなんです」と妄想を哲学に転化しようとする北野誠説に強く賛同していた竹内先生のゴシップ塑造量産ぶりが圧巻。それはまるで片面だけ印刷された5万円札のよう。本当だったらすごいが、裏がない。そして裏もスカシもない紙幣の方が面白さの尺度でいえば上なのである。でもこのお札、どこで使えばいいんだ。