ビッグポルノ〜ニューイヤーコンサート2009〜(新宿MARZ)

レイザーラモン小籔千豊によるユニット・ビッグポルノの東京公演はルミネtheよしもとに始まり、新宿FACE新宿MARZ前立腺が逆肥大するように規模が縮小。しかし内容と客層は何も変わらず、あまりの落ち着いた会場の雰囲気にトークゲストのピース・綾部が「ここはホームセンターですか?」と驚いていた。
この日、特に素晴らしかったのは「コヤブカズトヨのゲスい話」で、センターマイクの前に立った小籔が20分以上にわたって「初体験したデリヘル嬢の素股に全くもって納得がいかなかった話」を熱弁。その狭量と屈託と偏見から生み出される話芸は、分かりやすい下ネタを西川口の本番とするなら吉原で素股を堪能するような気持ちよさ。露骨な性描写がなくても深いコクがあるのである。というか素股の話だから露骨な性描写もあったけど。それにしてもマイク一本で客を釘付けにする小藪の猫背姿は実にカッコよく、本場のスタンダップコメディはきっとこんな雰囲気なんだろうなと想像した。「FUCK」的表現も盛り沢山だったし。
なおこのビッグポルノレイザーラモンRGを「ハッスル」以上に暖かく迎える唯一無二の空間なのに、最近のキラーコンテンツである歌舞伎あるあるソングの中盤が冗長すぎて、周囲の客が軽く醒めてました。やっぱりすごい男だぜRGは!