レイザーラモン〜素顔のままで〜(ルミネtheよしもと)

レイザーラモンの500円30分ライブへ向かうと、会場入口に「HGの出演は本日ございません」というまさかの告知が。どうやら先日の「ハッスル」でTAJIRIのタランチュラをまともに食らい、全身の筋肉と神経を断絶してしまったらしい。ライブはどうなるかと思いきや、増谷キートン椿鬼奴ガリットチュウ、しんじ、カートヤングアホマイルドが緊急参戦! キュートンファミリー集合というより、東京NSC2期と4期の灰汁(あく)が排水溝に詰まったような面子に、私は思わずガッツポーズを取る。
ライブは1万年後に完成しそうな牛歩ぶりで進化を遂げているアホマイルドのマリポーサコントや、久々に見たしんじによる本気度満点の客席横断&髪ちぎりを堪能しただけでなく、お目当てのRGはカート・ヤングとの「中国で放送されている航空会社CM」や、リック・アストリーのモノマネを公開! RGウォッチャーとして至福の喜びにひたっていると最後はベースを持ち出し、ギター・増谷キートン、ボーカル・椿鬼奴ニルヴァーナ「Come as you are」の演奏へとなだれこむ。夕方6時のルミネで全く何の思想もなく、エンドレスに響くグランジロック。私の前に座っていた夏休みの勢いで劇場を訪れたであろう少女は、「ネバーマインド」のジャケットで札束を凝視する赤ん坊の正反対の顔をして舞台を見つめていた。そんなこんなを含めて、真夏のクリスマスプレゼントをどうもありがとう。
帰り際、劇場で「カラテカ入江の一人コントライブ フロームLA」のチラシを見つける。ここまで見たくなさが反転して猛烈に見たくなり、結局見に行かないであろうライブも珍しい。