かたつむり単独「喝祭」(シアターブラッツ)

komecheese2009-09-01

オリエンタルラジオ、はんにゃ、フルーツポンチという錚々たるメンツを輩出した東京NSC10期。そしてその太陽の届かない地下で蠢くのが、かたつむり、ブレーメン、蛸あげ、ぬるま湯、GO!皆川などの面々だ。この同期格差は普通だと”表の10期”と”裏の10期”と例えられるのかもしれないが、ここまで差があると、もはや”10期の正史””10期の偽史”に近い。その偽史10期がエース級の存在であるかたつむりの単独に集結した。
どんなステージでもビッグバン級のエネルギーを放出しながら何も創世しないかたつむりは、いつものように仕込みだらけでまともに進まない漫才、常軌を逸した幕間の映像、地方在住者に優しくない終演時間など、全身全霊を傾けたクソライブを敢行するかと思いきや、結構おとなしい内容に。それよりも「ブロードキャストの前説が完璧すぎる」「ライス・田所が提供した脚本がしっかりしている」「客演のぬるま湯・佐藤が達者である」「同じく客演のブレーメン・岡部が癪にさわる」など、かたつむり以外の活躍ばかりが目立った。このままいくとかたつむりは偽史の表紙カバーの裏になる可能性も。それはそれでよく似合う気がする。
蛇足。ライブから帰宅後、人気漫才師の解散を知って、せつない気分になる。まさにこれからだったのに・・・。え? コメディNo.1師匠じゃなくて、大阪吉本若手の星、キンデルダイクボンクラーズのことですよ! こうやって芸歴5年前後の芸人は超若手にその席を譲っていくのか。芸人の、新陳代謝を、俺は見た!(キンデルダイク・ダイシのツッコミより抜粋。つまり神取忍のモノマネが上手い方)