週刊・張本勲 ハリー・マイ・ラブ最終回スペシャル

第40話 1975年巨人に入団。広島市民球場で試合中、スタンドから大勢のファンが乱入。ハリーの目の前で一般人がバットで頭を殴られ、6時間の事情聴取を受ける。「誰が殴ったかは分かっていた。だけど、私につかみかかろうとした男から守ってくれた後輩の名前は出せない」。真相は藪の中へ・・・。1ヵ月後、瞬間をとらえた写真が出てきて、ぬれぎぬだったことが判明する。本当の真相は藪の中へ・・・。
第41話 巨人には”小姑”が多く、外様扱いされるハリー。しかし連続試合安打記録を伸ばすハリーに、柴田勲は暖かい声をかけてくれた。それから17年後、柴田はトランプ賭博が見つかり、謝罪会見にジョーカー柄のセーターで現れる。
第42話 76年は谷沢健一に、77年は若松勉に振り切られて、2年連続で打率2位。「しかし王ちゃんと3、4番を組み、刺激し合って手にした連覇は何にも勝る喜びでした」とうそぶく。
第43話 30代後半、3000本安打が見えてきた頃、目がかすむなど、体にガタがくる。「新任の与那嶺要走塁コーチが導入したスライディングで左ひざを痛めてしまった」。この「新任の」という修飾語が実に効いてますなー!
第44話 トレード話が持ち上がる。シーズンで納会で正力オーナーが「張本君、君がロッテに行く意味は・・・」と説明しようとすると、僕らの王選手が「オーナー、張本君のことを考えておられるなら、巨人に残してあげてください」と進言。正力「キミ、酒を飲んでるな」、王「いえ、飲んでません。残してやってください」。王貞治のスケールの大きさにハリー大感動。写真はファン感謝デーで、肉襦袢を身にまとって仲良く相撲をとるワンちゃん&ハリー。
第45話 巨人の思い出は、初めての契約更改。白紙に欲しい金額を書けと言われ、参考に使うのかと思いながら書いたら、後日、その数字で正式契約に至った。「「ひょっとするとONもこうなのか」とチラッと思った」の前節「「しまった。もっと大きな数字を・・・」とは思いませんでしたが、」がにくい。
第46話 ロッテに入り、入団2年目の落合にアドバイスしたという自慢。落合は歴代の右打者ではベスト5に入ると語り、「左打者だと川上哲治さん、大下弘さん、王ちゃん、イチロー、それに私かな」。これはベスト1でも「私かな」でしょう!
第47話 阪急・山口高志(!)の速球をはじいて、3000本安打を達成。「「自分自身を褒めてやりたい」と記者会見で話した。有森裕子さんが「初めて自分を褒めたいと思います」といった16年前のことです」。女性ランナーにすら、ハリーは負けたくありません。
第48話 1981年、70試合出場で35安打を打ち、`219のシーズン打率で引退。「現役を続行したのは、お金に目がくらんだせいもあります」と素直すぎる告白も。
第49話 現役引退後、韓国野球界との交流が深まる。「私にとって、日本プロ野球は”育ての親”、韓国プロ野球は”生みの親”です」に見える一文があって、よく読み返したらなんと「「私にとって、日本プロ野球は”育ての親”、韓国プロ野球にとって、私は”生みの親”です」だった!
第50話 連載の終了が近づき、冒頭から「日韓スーパーゲームに関しては主催された中日新聞東京新聞)のみなさんの尽力に大いに感謝しています」と掲載紙に対して大人の挨拶。
第51話 連載最終回。日本プロ野球の将来を危惧していると語り、「さいわい私はプロ野球有識者会議の一員」「アジアの野球の発展のために是々非々で意見を主張し続けたい」だって。やった〜!!!