玉袋筋太郎のスナック玉ちゃん(東京カルチャーカルチャー)

私が勝手に”人生十段”と崇めている玉袋筋太郎がスナックへの愛について語りつくす人生教科書イベントへ。桐畑トールを従えて登場した玉袋は舞台上で煙草をくゆらかせながらハイボールをかっ食らい、「紫のネオンの店に間違いなし」「ママを落とすにはトイレを褒めろ」「お台場に必要なのはカジノじゃなくてスナックだ」「平成の歌? あんなの歌じゃねえ」と場末の金言を連発。さらに興が乗ってくると「これ歌えば度胸つくから!」と観客にカラオケをそそのかし、下のZEPP TOKYOではBUCK-TICKによるファンクラブ限定ライブが開催される最中、女性客が次々と舞台に上がっては『私はピアノ』『大阪ラプソディ』『手紙』を熱唱していた。なんだろうあのイギリスのクラブシーンからは絶対に発生しない、清濁飲みあわせた小岩系のグルーヴは。私も早く人前で『泣かないで』を歌える男になって、大人としてムケたい。
後半では玉袋がガチでスナックに飛び込み、取材を交渉する”話術慧舟會”番組こと『ナイトスナッカーズ』から、傑作の誉が高い銚子スナック巡りの回を上映。スナック番組と聞くと急に胸襟を開く魚屋のオヤジ、撮影陣がピンチになると現れるハン・ソロ似のタクシー運転手、不良少女をホステスとして更生させるママ、完全にできあがった状態でチーママにねっとりした緯線を送る玉袋・・・確かCSなので「アニマルプラネット」で放送しているはずだ。いや本当、東芝日曜劇場と黄昏流星群とこの番組があれば、世の中からキャリアデザインなんて言葉要らなくなるぜ!
気になったのは「ママとの接し方」「スナックあるある」など、トークテーマがふんだんにボードに書かれている中、最後までふれられなかった「ホモスナック」「ヤクザが来たら」の項目。大人は学ぶことが多すぎる! バタンキュー(玉ブログ筋太郎の終わり方)