ピンネタプリンス〜ピン芸人ではない芸人が、ピンネタをやります。〜(よしもとプリンスシアター)

マキタスポーツはコンビ芸人を「職業」、ピン芸人を「業」だと規定した。それはその通りで、見る側にとってもピン芸はいたたまれない人間が漂着した最後の終着駅であってほしい。だから聡い非・ピン芸人が「R-1」のために戦略を立て、あまつさえ評価を受けて報われる光景を見たくないのだ。
と日頃から考えていたはずなのに、麒麟・川島やインパルス・板倉のピンネタを見てみたい性欲が抑えきれず、病気を移される覚悟で非・ピン芸人によるピンネタライブに足を運んでしまう。
多くの芸人がR-1の予行練習としてネタをかける中、ミキティバブルと全く関係なく、とっかえひっかえスナック菓子のコスプレをして出てくる異様に元気なネタをしていた品川庄司・庄司と、R-1の制限時間にそぐわない10分弱のしっかりした落語を披露した後、トークコーナーで「今年のR-1はネタが2本必要」の情報を耳にして、「それホンマに!?」と目を剥いていた2丁拳銃・小堀の二人は、その努力が簡単には還元されない気配だったので、個人的に応援したくなる。(三木道三に向かって)ミキティ〜!!(これといった締めが思いつかない時に用いる絶叫オチ)