志ら乃大作戦 第九話(内幸町ホール)

2007年年末、立川志らくの弟子・志ら乃は真打昇進をかけたトライアル興行を行い、師匠から「毎月ネタおろしする独演会を開け」という条件つき昇進容認の言を手にした。その話を聞いて、私は「ははあ。これは試練の7番勝負としてサーキットして、結果、ジュニアベルト奪取というアングルですな!」と全てを分かったフリして頷いていたのだが、昨年末に志ら乃が昇進を認められなかった情報を今頃知ってのけぞる。さらにはなんだかよく分からないテンションになって独演会へ足を運んだのだった。
演目は「家見舞」「権助提灯」「三軒長屋」。AMラジオの電波を浴びて成長した頭脳が作り出すギャグらしいギャグが控えめになって、ずいぶんと筋肉質な落語になっていた。今後の真打昇進への道もさることながら、志ら乃陣内智則ハウス加賀谷、そして私という1974年2月下旬生まれの出世レースも要注目である(現在、私が最下位という事実だけ確認済)。