D関無双(よしもとプリンスシアター)

30代半ばを過ぎてお笑いライブに通っていると、羞恥の体感時間がどんどん長くなっていく。会場が女性でごった返していて、居場所が見つからないことがままあるからだ。それでも向かうのは、昔NGKで見た『ダイナマイト関西』の余震が残っていて、あの感動をどこかで味わいたいと無意識に欲してるのかもしれない。
そんな持論を展開していたところ、今回の『ダイナマイト関西』の多摩川グラウンド的草刈り場イベント『D関無双』では、バッファロー吾郎・木村のドラマ共演者というコネを駆使して加藤夏希が登場。そのあまりのキレイさに私は釘付けになり、「”朝出して夜仕上がります”よりも魅力的なクリーニング店のキャッチフレーズは?」のお題に彼女が下ネタで回答した瞬間、股間の冬物がホワイト急便してパリパリに糊がきいていた。そしてあとで冷静に考えれば、「加藤夏希を近距離で見た眼福」と「NGKで見た『ダイナマイト関西』の感動」がほぼ同質・同量であるという結論に到達。別にもうお笑いライブに行かないで、ガールズバーにでも通っていればいいんじゃないか。
ちなみにこの日は、ぜひ大喜利を見てみたかったジューシーズ・児玉が「僕、変態なんです」の挨拶によって客を彼岸まで突き放し、結果、回答が全く受け入れられないまま姿を消していった光景と、漫画家・いしかわじゅん先生の「あの時代の人特有のどこから沸き立つのかまったく想像できないあの自信」が生で観賞できて興味深かったです。