ダーリン寄席(上野広小路亭)

ヒロポンの打ちすぎで生死の境をさまよっていた前田隣師匠を応援すべく、有志によって立ち上げられた「前田隣るすばんライブ」が師匠の永眠によって「ダーリン寄席」に改名。5回目を迎えた今回にいたっては師匠を弔う雰囲気もすっかり消え、立川流一門と西口プロレス芸人が要所要所で創価を学ぶ会を歪んだ愛情表現で讃えるライブになっていた。
この日の見所はやはり立川左談次で、早い出番に登場すると噺に入る気配を一向に見せないまま数々の死んだ噺家に悪口を捧げ、途中「足がつった」と座布団の上でつま先を伸ばしたかと思えば、持ち時間のノルマを達成した瞬間、駆けるように舞台からブラックアウト。そのまま飲みに消えたのか、当然のようにエンディングに姿はなかった。その事実を暖かく飲み込む全出演者と全観客。