ろんだいえん激論落語会(浅草東洋館)

今春、円丈が出した問題の落語論『ろんだいえん』出版記念落語会。第2部は『ろんだいえん』の功罪や落語界の未来について出演者が激論するはずが、柳家権太楼が「名跡・小さんの行方」、三遊亭円丈が「なぜ『ろんだいえん』に立川志の輔の話が出ないか」、高信太郎が「立川談志塚越孝アナの確執」など、ナイスゴシップを連発。出演者の中でも特に気を吐いていたのは御年78歳の川柳川柳師匠で、「噺家に定年は必要か」の話をふられれば「俺はまだ10年できるな!」、「古典落語はウケなくなったか」の話題には「でも俺の高座はウケるぞ!」と流れを完全に無視して自画自賛。ネタでもこの平成21年にPUFFYの『これが私の生きる道』を歌い上げた後、歌詞に文句を垂れたり、眠気をアピールして討論会を終了に追い込んだり、おそろしく元気である。
結局3時間を通して落語界の未来は見えてこなくても、『ろんだいえん』が日本最高クラスで誤字脱字の多い本ということ、あと高信太郎がおしゃべり野郎で髪を赤く染めてることの2点は分かった。いや本当、勉強になります。