志の輔らくご ビギン・ザ・ビギン(ル テアトル銀座)

休日平日を問わず午後3時開催という立川志の輔による、ある種の挑発的な独演会。演目は「こぶ取り爺さん」「新釈 猫忠」、そして東野圭吾の短編小説を講談風に仕立てた「しかばねの行方」。1985年。小学生のくせにミステリーにずっぽりはまっていた私は、なけなしのお小遣いを集めて東野圭吾江戸川乱歩賞受賞作にしてデビュー作『放課後』の単行本を買った。あれから四半世紀。東野圭吾がリンクする作品を初めて面白いと思ったかもしれない。