ダイナマイト関西2010 second(ディファ有明)

大喜利トーナメントは、「今、売店の女を犯してきました〜」とさわやかに挨拶するケンドーコバヤシ野性爆弾・川島による実況解説という悪ふざけの極北、エンディングで優勝して目を潤ませる博多大吉や、引退を控えたマッスル坂井に無言のアイコンタクトでメッセージを送るバッファロー吾郎・木村という感動の最南端を縦軸とするなら、博多大吉vsつんく♂のどう転ぶか分からない緊張感から、しずる・池田vsサンドウィッチマン・伊達の終始キャッキャッが絶えないおきゃんな試合まで、勝負論の横軸も充実した「これぞダイナマイト関西」と言いたくなる興行。
そんな美しいピースが敷きつめられていて部外者が出てくるスキマはどこにもないと思いきや、なんと小籔千豊のアオリ映像で盟友のRGが登場。ワム!の「Uki Uki Wake me up」にのせた「小籔あるある」を、会場の静けさをよそにワンコーラスまるまる歌いきっていた。何がすごいって、あれだけインパクトがあったのにRGエシュロンの私ですら内容をひとつも覚えてないのがすごい。内容は「小籔は関西のラジオで桂三若への怒りを沸騰させがち」「小籔がルミネで行うイベントは時に客入りの悪さに火がつくのか、危険な目つきになって自分のことを「ド在阪芸人」とあえて蔑んだ後、1時間延々悪口を語ることがあるので客もスタミナを要求されがち」とかそんなのだったと思う。