「友近も濡れる街角〜BICCHONKO〜」(ルミネtheよしもと)

本人の意固地な気骨は何も変わらないけれど、年々亢進する性欲に比例して面白くなっている友近の単独へ。関西弁がこぼれる紀香のDJ、大河ドラマ風女中、ハリセンボン・春菜とのタクシー運転手スケッチ、藤井隆とのアイドル歌謡合戦、どれも面白かったけれど、とりわけ凄みを感じたのが頭のおかしいマンション管理人コント。終盤、拡声器を持って騒ぎたてる際、「そろそろ選挙。選挙ですよ。投票する政党はひとつだけ。ひとつしかありませんよ」とキラーギャグをぶちこんでいた。それ以上は何も言っていない。一言も言ってない。
というか俺の感想なんてどうでもいいでしょ? 俺の感性なんて100日経てば風化するし、100年後に死んでると思ってるんでしょ? みんなが知りたいのは洋楽とあるあるの中間選挙ことRGの結果なんでしょ?
振り返れば紀香DJコントの中で、桑名正博からの音声メッセージが到着した時からあやしかった。永遠に終わらないことを予感させるオチのない話が続いた後、ビブラートとフェイクだけで持ち歌を熱唱する桑名正博。「これって山口智充だろうか。それとも・・・」と逡巡していると、エンディングで友近と春菜と藤井が談笑し始める。その舞台の隅にRGは陽炎のようにゆらりと現れて、白シャツにジーンズの中村雅俊スタイルでタイトルにちなんだ「恋人も濡れる街角」を歌い上げるのだった。そして出演者はゆうひが丘のあるある大臣・RG雅俊に一言も触れないまま、舞台は閉幕。しかし客が帰路に着こうとする会場にそのまま「友近あるある」が流れ、最後「友近はCMに出がち」という衝撃のあるあるを提供していた。ここまで来ると「浅い」ではなく、むしろ「少し盛り上がっている」だ。
今日の総括。知らない間に友近が関西で『エンカメ』と言う演歌番組の司会に収まっていたこと、松村雄喜とのディナーショーを予定していることなど、もろもろのパイプをぶっとくさせていたことに驚きました。冠二郎は今日も元気。